2003/12/31
若い女の子なんかと食事していると、見ていて、健康補助食品を多く摂ることが多いなーと、いつも思います。
私自身も、疲れたときなんかに健康補助食品をとることはありますし、スタミナドリンクを飲むことも、稀にあります。でも、若い人たちは、食事の量よりも、健康補助食品のほうが多いんじゃないかなー・・・なんて感じることがあります。
かつて、アメリカでもそうした傾向がありましたが、日本でもそのほうが合理的と考えつつあるのではないでしょうか。私個人としては、そんなに栄養学の結論が正しいと思えない気持ちがあり、健康補助食品よりも、しっかりと食事をしたほうがいいと思うのですけど・・・
で、ここからが気になる話題なのですが、健康補助食品なんかは、目的とする主成分はそう多くなく、薬剤を構成する成分のほうが多くあります。
この中で、牛の骨とかをベースに作っているものって、意外と多いんですよね・・・。
たとえば、ゼラチンです・・・。
ゼラチンからは、健康補助食品でよく使われている、ゼラチンカプセルが作られています。もっとも、狂牛病の問題が出てから、動物性素材を利用しないカプセルも開発され、使われつつあるのですが・・・。
ゼラチンカプセルの持つ危険性は、専門家の間では良く知られています。
以下に、厚生労働省が公表している2000年6月7日に行われた中央薬事審議会 企画・制度改正特別部会 議事録の一部を引用します。ここでの話題は、狂牛病ではありませんが、狂牛病の原因物質であるプリオンについての安全性を議論すると、ゼラチンカプセルの安全性までの議論が必要になることの指摘が、内山部会長から示され、文脈から、全員がそれを理解していることを示しています。
原文はこちらでそのまま読めます。
○内山部会長 |
実際のところ、日本国内では、牛は全頭検査が実施されていますし、そうした環境下であれば、国産の牛が原料であるゼラチンカプセルの品質は、維持できていると思います。でも、ゼラチンの多くは、国産ではないと思います。
吉野家・・・私はあまり利用しませんけど、今回は大変な状態ですね。
原材料のすべてがアメリカ産の牛・・・在庫は1か月分しかなく、企業存続の危機です。
テレビでは、いつものごとく、訳知り顔の評論家先生が、こう仰っていました。
「吉野家は危機管理が出来ていない。材料の全てをアメリカからだけ輸入などとしているから、こうした事態になるのだ。なぜ、オーストラリアや他の国からも輸入するとかしていないのだ」
これだけ馬鹿な発言が出ると、アナウンサーも訂正に必死でした。
「吉野家さんは、お味の関係もあったようですが」
いつも、よくもこんな発言をする連中がしたり顔で画面に納まっているのか理解できないのですが、この自称評論家(ご存知かもしれませんが、評論家というのはすべて自称です・・・(^^;)先生は、肉質の違いと生産地域の関係を全くご存じないようでした。知らないなら、黙っているくらいの知恵は、ないのですかね・・・
全くアメリカ産の牛肉を使用していないと発表した日本マクドナルドですら、ホットドッグのソーセージの15%はアメリカ産の牛肉であったと訂正し、出荷を停止しました。
吉野家ような外食産業の危機の他に、まだ、気になる点があります。それが、大量に消費されているゼラチンなんです・・・
困ったことに、ゼラチンの原材料は、危険性の比較的低いお肉ではなく、プリオンの危険性が説明される部位により近い、骨なんですよね。
若い女の子が、吉野家に行くことは、今でもそう多くはありませんけど、ゼラチンカプセルは、ほとんどの若い子達の口に入っています。
今回のBSeに汚染されている牛肉は、アメリカの8州とGUAMで消費されてしまったとの事・・・でも、まあ、お肉そのものの危険性は、骨の加工品ほどではないと思います・・・しかし、輸入されているゼラチンは、大丈夫なのでしょうか・・・。
10年後に、日本人が口からよだれを流して、バタバタ倒れないようにするためにも、アメリカに対しても、強い姿勢で日本政府には望んでもらいたいものです。
社会的な影響が大きかろうが、健康にかかわる問題なのだから・・・。
しかし、吉野家は、大丈夫だろうか・・・???
私を良く知る友人は、私がus牛を好んで食べることをご存知だと思います。
今回の件があったので、当分そうした料理は・・・止めときます・・・。
私は、この分野には、それほど専門的な知識はもっていませんので、その点、お気にお留めくださいませ・・・。