OLYMPUS E-P1 / Pen
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特徴
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フランジバックを短くして、ほとんどのレンズを利用可能にできる、新しいマウント…マイクロフォーサーズを採用した、OLYMPUSの初めての機種が、往年の小型機で有名であったOLYMPUS PENの名を引き継いで、OLYMPUS E-P1として登場しました。 | |
レンズマウント
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マイクロフォーサーズです。 | |
価格
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レンズ2本セットで11万円くらいでした。 | |
記載記録
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2009/07/20, 8/09
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マイクロフォーサーズは、一眼レフではありません…一眼です…ミラーボックスがなく、シャッターの後ろにそのままCCDがあるだけです。LEICAのM8, M8.2と同じ構造ですね。でも、オートフォーカスです。
フォーサーズはCCDへの入光角について厳しいルールがあり、CCDサイズがフィルムに対して1/2(面積では1/4)になっていても、レンズは小さくできませんでした。そのかわり、画質については、とても素晴らしかったのですが…結局、カメラは光学系が性能を決めます。CCDのサイズの話題は、画角と、ノイズ性能だけです。
そんな中、フォーサーズの入光角のルールを無視したレンズも発売されました…たとえばLEICA D SUMMILUX25mm F1.4 ASPHです。このレンズはフォーサーズ仕様に完全には準拠していません…しかし、その結果の画質は、想像されていたよりも良く、CCD等のトランスジューサーへの入光角に、意外と余裕があることがわかりました。
また、マイクロフォーサーズは、トランスジューサーのサイズが小さいので、入光角についての問題が原理的に回避されるので、LEICAほど解決が厄介な問題ではないかもしれません。LEICAのM8の場合は、専用のマイクロレンズを使用したCCDをKodakと開発し、入射光の角度の問題に対応しています。
旧来のフォーサーズとの最大の違いは、オートフォーカス方式の変更です。
ハーフミラーを廃止していますので、旧来のフォーカシング専用CCDを使用した位相差方式ではなく、コントラスト方式で動作します。この結果、ちょっとした癖があります。
また、マニュアル撮影のための機能が発達していて、レンズはそのままフォーカシングレンズが使用できますし、ライブビューを使用すれば、オートフォーカスよりも的確にフォーカシングできます。
完成されたライブビューと、いまいちなオートフォーカス…マニュアルで使いましょう…
ライブビューは、もともとオリンパスが開発した機能ですが、当時予想されたように、LEICAを除いた全メーカーが対応しています。もともとオートフォーカス機のマニュアルフォーカシングは、十分に作られておらず、レンズの距離ゲージがいい加減なことも相まって、ファインダーでの結像だけでしか使えませんでした。しかしねライブビューがあれば、十分に拡大した状態でフォーカシングできます。
オリンパスのライブビューはOLYMPUS E-3以降も発達を続けており、E-P1のライブビューは、とても使いやすいものになっています。また、暗いところでの動作も十分な能力と機能を持っており、容易にマニュアルフォーカスん゛できます。
オートフォーカスですが、フォーカス点を中央に固定すると、ちょっと時間がかかります。
どこでもOKとすれば、かなりフォーカシングが速いのですが、ポートレイトでない使い方で使用するのでは、ちょっと困ります。
ということで、この機種は、ポートレイトで使用するならオートフォーカス、ちょっと凝った近接のマクロ撮影はマニュアルフォーカスがお勧めです。幸いに、普通に使っていてそんな感じになるので、気になる話題ではありませんが…。
M.ZUIKOは優秀でした
Panasonicからは、LEICAではなくPanasonicブランドでマイクロフォーサーズのレンズが出ています。
これは、ライセンス料をケチるためみたいです…(^^;
Panasonicのレンズの方が、マイクロフォーサーズは種類が広角から望遠までそろっています。
Panasonicのレンズは、手ぶれ防止が光学式でレンズで行われますが、OLYMPUSのE-P1で使用すると、その機能は停止して、手ぶれ防止は本体内のCCDシフトで行われます。
OLYMPUSからは、M.ZUIKOとして、新しいレンズ群が発表されています。
本体とセットで買うと、とても安く手に入るので、セットでの購入がお勧めです。
使い勝手ですが、私は17mm F2.8にはまりました…使いやすく、画質も素晴らしいものでした。
SDカードが使えます
OLYMPUSって、律義で、富士写真フィルムと共同ではじめたスマートカードを最近までサポートしていましたが、この機種からやっとSDカード対応を始めてくれました。ありがたいですね…(^^)
収差の電子補正
マイクロフォーサーズの場合は、レンズの歪などの自動補正が規格化されています。ですから、レンジの画像の歪に対して、光学系としてはちょっと甘く作られている傾向があります。
カメラ本体のJpeg画像などであれば問題は少ないのですが、rawデータ現像の場合は、メーカー製の現像ソフトでない場合は、しゅづうによる補正が必要になります。
現像ソフトが少なかったけど…(^^;
現像ソフトは7月中は、OLYMPUS製だけでしたが、Capture ONEも8月くらいから対応して、不自由しなくなりました。
また、Adobe PhotoshopやLightroomには、OLYMPUS製の現像モジュールが提供されています。 OLYMPUS製の現像モジュールのほうが、レンズの収差電子補正処理が入っているので、いいかもしれませんね。Caputre Oneの場合は、収差補正は手動で行う必要があります。
LEICA Mレンズ群
アダプターを使用することでLEICA Mレンズ群を使用できます。
LEICA Mレンズであっても、メニューからレンズ焦点距離を設定することで、ボディ内手ぶれ補正機能を使用できます。また、ライブビューのおかげで、LEICA M8, LEICA M8.2のファインダーで使用しにくい135mmレンズであっても、正確にフォーカシングできます。
マイクロフォーサーズで使用すると、焦点距離が倍になりますが、考えてみればMユーザーは、Mのボディを持っていますので、Mではやりにくい望遠やマクロ撮影に使用すると考えると、マイクロフォーサーズはベストチョイスとなります…(^^)
Mの癖球であっても、中心の特性のいい部分で使用することになりますので、なかなか組成のいい絵を得ることができます。
Mで使用できるレンズには、以外とリーズナブルな価格で手に入る35mm F1.2とか、すごいレンズも少なくないので、しても楽しいですね。
マイクロフォーサーズにはマクロレンズがありませんが、LEICA Mには90mmマクロレンズもあります。
撮影サンプル
私のカメラの腕は、お話にならないので、サンプル写真は恥ずかしいのですが、ご紹介いたします。
撮影データ LEICA M8 + LEICA ELMARIT-M F2.8 28mm ASPH
rawデータ撮影後OLYMPUS STUDIOでホワイトバランスを適時選択して現像してから処理 2009/07/02撮影 |
撮影データ LEICA M8 + LEICA APO SUMMICRON-M F2.0 90mm ASPH
rawデータ撮影後OLYMPUS STUDIOでホワイトバランスを適時選択して現像してから処理 2009/07/02撮影 |
撮影データ OLYMPUS E-P1 + LEICA ELMARIT-M F2.8 28mm ASPH
rawデータ撮影後OLYMPUS STUDIOでホワイトバランスを適時選択して現像してから処理 2009/07/06撮影 |
撮影データ OLYMPUS E-P1 + Zuiko Digital M 17mm F2.8
rawデータ撮影後OLYMPUS STUDIOでホワイトバランスを適時選択して現像してから処理 2009/07/06撮影 |
撮影データ OLYMPUS E-P1 + Zuiko Digital M 17mm F2.8
rawデータ撮影後OLYMPUS STUDIOでホワイトバランスを適時選択して現像してから処理 2009/07/07撮影 |
撮影データ OLYMPUS E-P1 + Zuiko Digital M 17mm F2.8
rawデータ撮影後OLYMPUS STUDIOでホワイトバランスを適時選択して現像してから処理 2009/07/17撮影 |
撮影データ OLYMPUS E-P1 + Zuiko Digital M 17mm F2.8
rawデータ撮影後OLYMPUS STUDIOでホワイトバランスを適時選択して現像してから処理 2009/07/19撮影 |
撮影データ OLYMPUS E-P1 / PEN + Zuiko Digital M 17mm F2.8
rawデータ撮影後OLYMPUS STUDIOでホワイトバランスを適時選択して現像してから処理 2009/07/25撮影 |
撮影データ OLYMPUS E-P1 / PEN + Zuiko Digital M 17mm F2.8
rawデータ撮影後OLYMPUS STUDIOでホワイトバランスを適時選択して現像してから処理 2009/08/06撮影 |
以下は、OLYMPUS E-P1を使用した撮影写真が収録されているページへのリンクです。使い始めのころは、カメラを試してばかりなので、ろくな写真がありません。ゴメンナサイ。
2010
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2009
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