浜崎あゆみ
MY STORY

 
 

初回版は4種類のジャケットが用意されてました 通常版は右下のジャケットとなります
DVD情報
片面1層 MPEG-2 COLOR
アスペクト比4:3
NTSC エリアコード2
リニアPCM STEREO
映像時間56分

lock On!

rainbow以来、実に2年ぶりのフルアルバムです。
浜崎あゆみは、2003年から、ライブに活動の中心を移していました。そうした中で、曲そのものも、ライブで演奏しやすいものに移行、アルバム制作そのものも最低線というべき数になって行きました。
でも、それは大切なことでした。
だって、ライブがちゃんとできなくて、なんのアーティスト、なんのエンターテイメントなのか・・・。
で、私は、のんびりと待つことにしていました。
次の時代のアルバムが作れるときを・・・人には、必要な時間と、必要な経験があるのだから・・・待っていれば、きっとアルバム創り深さに深く入る準備が出来るはず・・・。
2004年のシングルは、聴いていて、「あれ、今のあゆがこの曲を創るの・・・?」という曲もありました。それは、このアルバムを見れば必要な曲でしたが、シングルだけではちょっと唐突でした。でも、このアルバムを見て、得心が行きました。浜崎あゆみは、ずっとこのアルバムのことを思い描いていたんですね・・・どんな形になるかはわからなくても、このアルバムを作り出すために、いろいろな曲を創り出していたのでしょう。
率直なところ、浜崎あゆみがこれほど時間をかけて作ったアルバムは、これまでは、なかったのではないかと思います。そして、その過程はとても苦しいものであったと思います。それは、このアルバムの持つ独特なスタイルから、感じ取ることは容易です。
そして、このアルバムは、浜崎あゆみが作り出していく、今後の世界の方向を示唆しているのでしょう。
そして、I am ...以降で、私が最も気に入るアルバムとなりました。


凄く驚いた、HONEY
ここのところ忙しかったので、このアルバムを初めて聴いたのは、東北新幹線の中でした。出張で打ち合わせをして、疲れた感じで聴き始めました。朝にB&O BeoSound2にダウンロードしていたのでした。
アルバムを聴く前に「このアルバムはロックさ」という話題を聞いていました。聴きながら、ふっと思ったのは、「この音はロックぽくはないねー」というはじめの印象でした。でも、意図的にこの音にしているのは間違いない音でした。つまり、明確な意図の下に作り出されている音でした。で、どんな意図かなー・・・と思いながら曲を楽しんでいました。
曲がロックであることと、ロックという音楽ということには、大きな違いがあります。浜崎あゆみの場合は、明らかに、曲としてのロックを選択してます。その理由も明快です。
ライブ演奏するためには、この形態しかないからです。ライブに中心を置いている浜崎あゆみが、ライブで演奏し難い曲と縁遠くなることは、当然ともいえます。
そうした浜崎あゆみが、ロックという音楽の形態をとっても、ロックという音楽を超えているのは、当然のことでしょう。私は、ロックは好きなのですが、筋金入りのロックは嫌いです・・・だって青臭くって・・・(^^;・・・青くておいしいのは、ねぎとパパイアだけじゃないでしょうね・・・(^^;
今の音楽の形態に、そうした経緯から納得しながらも、本当は、別な観点も視点もあります。つまり、アルバムでしか創れない曲というものが、あるべきなのです。で、いつになったらそうした曲が出るのかなー・・・と思っていました。
で、新幹線の中で、ちょっと疲れて曲を楽しんでいて、「えっ・・・」と驚いたのが、HONEYでした。オーディオを趣味にしているために、アルバムの意図が強力に伝わって、ショックを受けることがあります。それに足る能力の機器を使用しているのですから、当然といえば当然です。
HONEYがはじっまて、自分の胸元で上目遣いでじゃれている浜崎あゆみを感じてしまったのでした・・・
で、すべてがわかりました。だから、このアルバムはMY STORYなんだな・・・と。この感覚を伝えるために、アルバム全体の創りが統一されているんだ・・・だから、この音なんだと・・・。
こうした曲が作れれば、もう、凄いものです・・・。

しかし、この曲を作ったTetsuya Yukumiは、天才やね
それを、さらっと歌い切る浜崎あゆみも凄い・・・こうした曲は、そうそう、こうは歌えないでしょ。
音作りも、曲想にぴったり・・・
あと、別な話題ですが、曲の情報を整理して気付いたんですけど、私のお気に入りの曲の多くの作曲は、あゆだったのでした・・・(^^)・・・気付いて、凄く驚きました。

この話題は、モバイル・オーディオ日記でも紹介しています。

浜崎あゆみは、語ることを超えて、歌うことを手にしてることがわかりました。
だから、今の浜崎あゆみは、多元的な感覚で受け止めることが出来るのですね・・・。
沸き出でるものが、形を成すことが、芸術の本質です。
このアルバムで、浜崎あゆみは、今の浜崎あゆみから過去を見つめなおし、そして、今をそのまま伝え、そして、思いをそのまま形にしています。それも、歌として・・・聴くほどに楽しくなるこのアルバムこそ、気負わないが故に素直に浸透できる、録音された音楽が芸術に昇華した、浜崎あゆみ初めての、アルバムらしいアルバムとなりました。
ところで、今回のアルバムでは、浜崎あゆみの作曲のものもありますし、新しい作曲家Raita Ikemoto、編曲家Takahiro Izutano、ミキサーShojiro Watanabeの起用もあります。今の浜崎あゆみは、いろいろなことから自由にやっとなれたのでしょう・・・(^^;


辛口編・・・アルバムの音の統一性はどうあるべきか
このアルバムは、Momentsまでとそれ以降で、音のまとめ方が違う気がします。
これは、演奏家の話題ではなく、曲の音作りの話題です。
アルバムそのものは、あの忌まわしいcds200(いわゆるCCCD)を使用しておらず、HDCDにもしていないので、とても音がストレートです。しかし、明確な意図の下であると思いますが、音作りとして、前半の部分ではストレートに突き刺さる音ではなく、かわいらしい音作りとなっています。
この意図は、恐らく、アルバム全体の構想が背景にあるのでしょう。浜崎あゆみがどのような視点であるかを明確に示すために、このような音にまとめてあるのでしょう。
そうした構想は、アルバムの後半にいたり、明確にその意味性を高めています。そして、winding roadHumming 7/4で、クライマックスとなります。
このアルバムは、曲そのものだけではなく、音でも、浜崎あゆみが女の子であることを隠していません。そして、それはとても強く伝わります。
ただ、ちょっと思うんですよね・・・
音は、やはり曲想に対応して違う方がいいんじゃないかと・・・
無理して、全体のストーリー性を音でも表現するのは、ちょっと行き過ぎではないかと・・・答えの無い問いかけなのですが、アルバムを創るときに避けられないテーマですね。

余談ですが、マスタリングはやっばり、 Shigeo Miyamotoがいいですね。
前回と同じようなマスタリングだったらどうしようと思っていました・・・(^^;


ジャケットを見て思ったこと・・・
ジャケット写真は、浜崎あゆみの寝室をコピーして作ったスタジオセットで撮影されたそうです。
この寝室のイメージを見て、私は思いました・・・掃除が大変そうだなー・・・と・・・(^^;・・・床のファブリックをクリーニングに出すことで掃除とするのかもしれませんね・・・それはそれで、合理的かも・・・。
パジャマも凝っていても季節毎にロッカーを入れ替えているそうです。
仕事柄、外で遊びまくれないので、寝室とかお風呂に凝るのは職業的な傾向かと思いますが(有名になると世界的にそうした傾向がこのタイプの職種の人に見られます)、悪いことではないですね・・・特に、寝室とかベッドは大切です。体の疲れが取れるかどうかが、直裁に関係します。
余談になりましたが、このようなジャケット制作の配慮からも、彼女のアルバムに対する姿勢がわかりますね。


世界的な潮流となったDVD添付アルバム
浜崎あゆみがMemorial addressから示した、アルバムに対するDVD添付は、いまや世界的潮流となりました。かるばどすほふで紹介しているLoreena McKennittも2004年に過去のアルバム5タイトルを、再マスタリングの上DVD添付で再発売しました。このような提供形態の変化は、当然といえば当然です。なぜならば、音楽産業は主体的に媒体を開発して発達した産業ではなく、媒体の進歩にあわせて発達した産業であるからです。DVDの進歩にあわせて提供形態を変化させるのは、必然であり、避けることは出来ません。
浜崎あゆみの場合は、そうした点では先駆的なのですから、cds200(いわゆるCCCD)を止めたのですから、再マスタリングの上、cds200時代の曲を再発売してもいいかもしれませんね。DVD添付で・・・。


CD+DVD
CD
avex AVCD-17610/B \3990
avex AVCD-17611 \3,059
オリジナル発売日 2004年12月15日

CD
01
catcher In The Lightmixed by Satoshi Kumasaka
02
About Youmixed by Shojiro Watanabe
03
GAMEmixed by Koji Morimoto
04
my name's WOMAN
05
WONDERLANDmixed by Satoshi Kumasaka
06
Liarmixed by Yasuo Matsumoto
07
HOPE or PAINmixed by Koji Morimoto
08
HAPPY ENDINGmixed by Yasuo Matsumoto
09
Momentsmixed by Koji Morimoto
10
walking proud
11
CAROLS
12
Kaleidoscopemixed by Satoshi Kumasaka
13
INSPIREmixed by Koji Morimoto
14
HONEY
15
REPLACE
16
winding road
17
Humming 7/4
Mastering Engineer Shigeo Miyamoto (FLAIR MASTERING WORKS)
DVD
01
Momentsビデオクリップ
02
INSPIRE
03
GAME
04
CAROLS
05
About You
06
walking proud
07
Humming 7/4
08
Momentsメイキングオフショット
09
INSPIRE
10
GAME
11
CAROLS


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