旅の記録 (2003年06月07日)
コスメルへ発つ
仕事から休暇へ・・・(^^)v

アメリカ出張は、カンファレンスへの参加や、各種の会議のためのものでした。
そうしたスケジュールを消化した後、現地休暇を取ることができました。

現地休暇
離れた場所、海外や遠隔地にに出張している時に、その現地で取る休暇のことです。
企業により認められています。厳密に言えば、どの企業でもある程度可能になっています。制度上というよりも、運用上の問題だけがあるだけで、休暇を認可する上司の裁量だけである場合がほとんどです。ちなにみに、私は昔勤めていた会社でも、それくらいの役得は当然という観点で認めれていたので、ドイツ出張中に現地休暇をとりスペインに1週間ほどバカンスを取りに行ったりしていました。

昨晩に、合流していた皆さんとはお別れとなりました。
日本で行われるカンファレンスでは、私たちが講演する側として努力することになりますが、そのときに皆さんと再び合流することとなるでしょう。

お別れしてから、荷物の準備

ダラスで合流していた皆さんとお別れしたのは、6/7の2:30AMでした。
それからホテルに戻り、徒然酒を書き上げました。出張中などは、日記をかねている点もあり、細かく書いてしまうために時間が想像以上にかかります。
それから、荷造りになりました。
カンファレンスに参加した際の荷物は、かなり多いものになります。
いろいろな資料がありますし、何気なしに本を買い込んでしまったりします。率直なところAmazonなんかで買えば、楽ですと、トータルに安いのですが、直接手に取ると、「あ、この本もいいな」となってしまい、そうした際は忘れないためにも、買ってしまったほうが良いと思いますし、そう実行しています。
荷物があまり多い場合は、飛行機に預ける荷物の制限重量をオーバーする場合があります。この場合の追加費用は、意外と馬鹿にならないので、クーリエサービス、つまりUPSやFeDexなどを使用して日本に別送品として送ってしまったほうが、費用も安く、旅行も楽になるので、賢いといえます。ただ、荷物を見ていて、1つのバゲッジに入りそうだったので、そのまま持っていくことにしました。
右の写真は、荷造り前のものです。
大型のスーツケースですが、半分がダイビング用品で満たされています。写真では、上側に見える半分です。黄色く見えるのは、メッシュバッグで、海で機材を入れて運ぶバッグです。ぬれた機材をそのまま取り扱うことが出来ます。急いで機材を洗う場合は、このバッグごと水に入れてしまうということもあります。
ところで、旅行で大切なものに、バゲッジとバゲッジ周りの品物があります。
バゲッジとは、具体的にはスーツケースなどですが、これは、かなり過酷に取り扱われます。そうしたことで私に印象深かったのは、15年前に北京に旅行したときです。飛行機を出て荷物の搬出を見ていたら、私のバゲッジを中国のスタッフが飛行機の上から落としてしまったのです。747でしたが、荷物の入出口は、6から7mはあります。つまり、2Fの屋根から落としたのと同じです。当時は、サムソナイトのバゲッジでしたが、aBS樹脂の隅が大きく凹んでいました。しかし、壊れるとはありませんでした。そして、バゲッジがなにから荷物を守るものなのかを理解したのでした。
そうした経験から、バゲッジはなるべく強度があり、軽いものを使用するようなりました。
いつもはハートマンというアメリカ製のスーツケースを使用するのですが、購入した時代には、あまり大きすぎると不便と思い、最大サイズよりも1周り小さいタイプを購入しました。これは、それなりに当たっててたのですが、ドイツ出張など長期出張が続くようになり、大型のバゲッジが必要になりました。そこで、ドイツでRIMOWAという、ドイツでもっとも良いスーツケースを作っているメーカーのものを買い求めました。それが、今回使用しているスーツケースです。
RIMOwaの特徴は、金属製であることです。アルミニウムやジュラルミンで作られています。それでいながら、薄く軽くなっており、品物が多いとしなって収納してくれるという、実用的な品物でもあります。もっとも、でかいケースなので信じられないほどの荷物が入ってしまいます。
ただ、あまり荷物が多いと、ロックが壊れないか心配な気がしてしまいます。
このサイズの物に荷物を積み込むと、スーツケースの重さそのものは30〜40Kになってまうからです。
実は、ドイツから帰る際にバゲッジの重さが50K近くになってしまい、空港でバゲッジチェックインするさいに重量制限で引っかかってしまいました。かなりの料金が請求されるので、カウンターの女性に頼み込んで、今回限りで、見逃してもらったことがあります。
ちょっと余談になりましたが、荷物が大きくなる、大型のバゲッジは、意外と取り扱いが大変です。
今回は、バゲッジをサポートするために、日本で購入してた、バゲッジストラップがトラぶりました。
2本購入していました。
結構しっかりした品物という印象が見た目にはあつったのですが、1本は、荷物をたっぷり入れたバゲッジを締め上げる際に力を入れたら、aBS樹脂部分が砕け飛んだのでした。また、もう一方も、バゲッジの下になった際に一部が砕けました・・・このバゲッジストラップは、JTBが企画して作ったというロック付きのものだっのですが・・・砕けてしまっては機能しません。もう一本も、カギを閉めた状態であればかろうじて機能しているだけです。
ホテルの売店が開く時間であったので、売店でストラップを買い求めることにしました。このような品物は、ホテルでは、だいたい用意しているはずです。
ホテルでは、細いタイプを売っていました。

ロックが砕けたストラップ・・・欠陥品だと思う
ホテルで購入したアメリカ製ストラップ装着

こうして荷造りを終えて持ってみると・・・重い・・・(^^;
こうした大型のバゲッジは、本当に大丈夫なのか、ときどき心配になります。
もともと衣装用で、重いのに耐えられないのではないかと・・・
もっとも、安いケースは、1回使用しただけで壊れたりするので、そう考えるといいとも思うのですが・・・。
準備も出来たので、PCを叩いていました。

ダラス空港にて

時間をもてあまして、8:30AMです。
食事は空港でしようと思い、空港へ向かうことにしました。
タクシーで、30分・・・チップを込みで、50USDも必要です・・・ダラスは旅行者にはいろいろなコストを要求するので、不便です。
この空港は、だだっ広いので、タクシーを見ていると面白い点に気付きます。
空港近くになると、ラジオをつけるのです。空港からは、ラジオ電波を通して、どの便がどのゲートかを伝える放送が行われていました。それにより、車の行き先がまったく違うから、仕方のないことですが、不効率版はなはだしいですね。集中型のチェックインシステムがない時代の空港であるからでしょう。アメリカでは、一旦作ると、ずっと運用を続ける例がすくなくありません。
空港は、空いてました。
職員は・・・「え、カンクーン行きですか?、早いですねー」・・・という感じでした。
後で聞いたのですが、南部ではテロ後もそれほど強い影響がなかったとか・・・。
もっとも、空港はかなりセキュリティが強化されています。
セキュリティゲートを通る際に、アメリカの人たちが靴を脱いでx線装置に自主的に通しているのを見て、ちょっと滑稽にも思いました。アメリカにも、日本同様に、いろいろな迷信が現代的に息づいているのかもしれませんね。特に、私が乗る窓口は、アメリカ国内の人が多いので、彼らの日常的な姿を垣間見ます。ビジネスで通常に接する人たちは、アメリカでも一握り上の階層に所属するので、大部スマートですが、通常の人たちとは、生態そのものが違います。
ところで、このチェックイン時に、バゲッジが重過ぎると、追加料金を取られてしまいました。1つのバゲッジの重さの最大が34kgなのに、私のはもっと重かったのです。追加で100USD取られてしまいました。

コスメルでガイドの人に聞いたところ、34Kgのバゲッジ2個までが認められているそうなので、荷物を別ければ追加料金はなかったんだそうです・・・(^^;

セキュリティ・チェックで困ったのは、バゲッジのx線検査です。
実は、アメリカではあまり検査されていませんでした・・・あんまり言われていませんが、実態のようです・・・日本の常識では考えられないのですが・・・(^^;・・・ダラス空港でも、後から機器を設置したため、チェックインカウンターをだいぶ止めて、その前に設置しています。ですから、バゲッジタグを、チェックイン時に受け取り、荷物を再び運んでバゲッジチェックに持っていくのです。日本と反対の手順でした。
この段階ですと、バゲッジは、もう旅行者の手を離れてしまいます。そのため、チェックして異物を見つけたときのためだと思うのですが、バゲッジの鍵を開けることを要求されたのです。私は、「えっ」と思いましたが、セキュリティとはルールそのものなので、拒むことは出来ません。
なぜ、「えっ」と思ったか・・・それは、空港職員が自由に中からものを盗むことが可能となるからです。かつて、それで有名だったのは、イギリスのヒースロー空港です。乗客のバゲッジを壊してまでして、組織だって・・・?・・・いろいろと盗みを働いていました。
ただ、チェックしている人たちを見ると、大分しっかりしている人たちが多い気もします。給与が上がり、比較的優秀な人たちが集められた・・・とも聞きます。
ま、いずれにしても、鍵を開けたバゲッジをアメリカン航空に預けた次第です。

カンクーンで見たら、ちゃんとロックし直してありました。

さて、やることがないので、もう空港内に入りました。

アメリカの一般的なお土産物屋さん
日本の温泉地みたいに定番小物が並びます
南部では、スパイシーなソースとかスパイスそのものがよく売られています。結構おいしいですよ。

アメリカ南部の空港は、南米との窓口でもあるので、英語とスペイン語で放送があります。また、日本便については、日本語の放送がありますし、空港内も日本語の表示が多いです。
特に欲しいものもありませんでした。何気なしに出発便の案内を見ていたら、日本向けの便も同じビルです。実は、時間も45分違い、私のほうがちょっと遅い出発です。
日本向けの便は、ゲート番号で10番違い・・・歩いて10分はかからない距離です。
ですから、皆さんに最後の挨拶・・・と思い行ってみました。

だだっ広い空港は、内部で鉄道によりつながっています。
日本人の感覚では、遊園地のおサルの電車ですけど
広くて移動が大変なので、お年寄りとか他の人たちのため、電気自動車が走っています。
スタートレックでおなじみの光景ですよね

でも、ほとんど人が居ません。
ま、早く着いた私がなんなのですが・・・。
1時間ほどPCを叩いて、お腹が空いていることに気付きました。
途中でフードコーナーがありましたので、行ってみました。実は、チェックしていて、中華が開くのを待っていようとも思っていたのです。
移動する途中で、昨夜にお会いしたみなさんのおひとりとパタッとお会いできました。
食事は、飲み物込みで9USDくらい・・・高いといえば、高いかな。

実は、プレートランチは中華が好きなんです・・・私
野菜もお肉も食べられるし
他にも、マックとかチキンフライのお店があります
2品盛りコンボを頼みましたおかずは、うっかり全部お肉です。3品盛りにすれば良かったかも。
ちなみに、お店のお勧めコンボであれば、1USD安いです。毎日食べる人は、そちらの方がいいでしょうね。
カンフースープ。オーダー時に出来ていなかったので、お金を先に払って食事をしてからもらいに行きました。お店では出来た後、私を探してくれたそうです。お味は・・・ちょっと現地の人向けに味を直しすぎ・・・
後日のオーダーで、私のオーダー違いとわかりました

こうして、お腹も一杯になり、搭乗ゲートへ向かい、再びPCを叩いていました。
そう、今あなたがお読みのこまコンテンツを書いていたのです・・・(^^)

メキシコ・コスメルへ

カンクーンへ
私のはじめの行き先は、コスメルですが、コスメルへ行く便は多くないので、カンクーンから、プラヤ・デル・カメルーンを経由して、フェリーでカンクーンに行くことにしていました。
初めてカンクーンを訪れたのは、もう13年位前です。
当時は、超高級リゾートとしてその名を馳せていましたが、寂しい場所でもありました。しかし今では、アメリカやヨーロッパの観光客が急激に増え、だいぶ様相が違います。

飛行機への搭乗シーン
機内はこんな感じ
機材(飛行機)はボーイング737
この便に機内食はありません
機内の様子

私のとなり席は、へそだしルックでへそピアスの女の子と、おじさんでした。親子なのか、違う関係なのか、わかりませんでしたけど・・・。

たまには、こういう写真もいいかも・・・

カンクーンまでの飛行は3時間弱・・・私たちがグアム、サイパンへ行くのと同じ感覚で、カンクーンへ訪れることが出来ます。
もっとも、この快適な空の旅は、結構居眠りしていました・・・(^^;
カンクーン空港は、建物は立派になっていますが、メキシコらしく運用は大雑把で、面白いです。
入国審査場への入り口がちょっとわかりにくいですね。
税関が、面白いです。
税関の審査官のところに、信号機みたいなものがあり、ボタンがあります。関税のアプリケーション(書類)を渡すと、ボタンを押せといわれるのです。私の場合は、緑のランプがつきました。なんと、赤のランプがつくに、荷物を調べられるのです・・・システマチックというか、よくわからないというか、面白いシステムでした。
また、手荷物受け取り場も、一味違いました。飛行機からのコンテナを、コンベアに載せるところが見えるのです。これは、公正明大であることを示すためのことだと思いますし、職員の監視を乗客が出来るので、一石二鳥です。メキシコは、いい加減と、ちょっと防犯意識が低いことが観光の障害でしたが、これならいですよね。

飛行機のコンテナが見えちゃいます
私のバゲッジをコンテナに置く瞬間・・・珍しい光景・・・

プラヤ・デル・カメルーンからコスメルへ
空港では、旅行会社が手配していた車が待っていました。
乗客は私一人です。
プラヤ・デル・カメルーンへは、ほぼ一本道です。
写真でお分かりいただけるように、低木のジャングルが続きます。山も河もないユカタン半島のジャングルの特徴です。

ユカタン半島は、過去にあった大隕石衝突の結果そうした地形になりました。地下には環状に亀裂があり、水脈(セノーテ)があります。

時間は40分くらいでしょうか・・・当初は6:00PMのフェリーの予定でしたが、5:00PMのものに乗れました。チケットは、車中でもらいました。
フェリーの乗り場周辺は、車の乗り入れが禁止されています。
このため、荷物を運ぶのは・・・大変でした・・・(^^;
なにしろ、舗装されているといってもでこぼこしていますし、私の荷物ったら、重いんです。
そんなこんなで、苦労してフェリーにたどり着きました。

桟橋の光景
この人に荷物を預けると、引き換えチケットがもらえます
船内の光景
ヨーロッパ人が少なくないため、アメリカとまったく異なる

フェリーは、mexico 1〜4まであります。
写真の船は、MEXICO3で、結構高速でした。のんびりしている船では、1時間ほどかかります。
ちなみに、日本語でフェリーというと、車を運ぶ船の印象がありますが、英語では単に渡し舟という意味に過ぎません。そして、コスメルは本当に「渡し舟」です。
ところで、コスメルやプラヤ・デル・カメルーンは、アメリカやヨーロッパの観光客が多く来ることで、飛躍的に発展しました。
特に、コスメルに対峙しているプラヤ・デル・カメルーンや、コスメル島で港からかなり離れた位置にある(アメリカーナホテルよりも遠い場所くらいの意味)ホテルは、ヨーロッパ系の客のための長期滞在型オールインクルーシヴタイプのホテルになります。そして、彼らが来ることで、街は公正になり、低価格で客にサービスするようになっている・・・のかもしれません。

長期滞在型オールインクルーシヴタイプのホテル
ヨーロッパ人の休暇の取り方は、1〜数週間長期に滞在して、のんびりと楽しむというものです。その際にコストを最低にしながら楽しんでもらえるようにするため、ホテル全体を借り上げ、3食付か2食付きで楽しんでもらえるようになっています。そして、そうした滞在スタイルをオールインクルーシグ/すべて入っています、といいます。この際に、ホテルにはチップを含めて不要なので、ツアーに参加さえすれば、お金はほとんどなくても楽しめます。このようなツアーはドイツのTUIのような大規模な旅行会社が企画/運営しています。アメリカでも増えているようです。先進国で日本だけですかね、そうした滞在の仕方が少ないのは・・・。ホテルは実際には複数の旅行会社により一括借り上げされ、現地への便もチャーター便が使用されます。ですから、ヨーロッパの旅行会社は、日本のJTBのような取次ぎがメインの業態ではありません。

コスメル到着

コスメルへは、うとうとしているうちに到着しました。
船内で、飲み物の販売があったので、水をオーダーしたのですが、私が居眠りしていたためか、もらいませんでした。

コスメル桟橋から見た光景
クラブ・アズール現地事務所のMamiyaさん
お迎えでした。今日の到着は私ひとりだそうです。
コスメル中央広場前の光景
お巡りさん/POLICIA
観光地コスメルの治安は大変いいです

クラブ・アズールの現地事務所のMamiyaさんが迎えに来てくれていました。
車に乗る前に「ちょっと待ってて」といって、戻ってきたときには手にAQUA(アグア/水)をもっていて、「はい、どうざぞ」と渡してくれました。いやー、気が効いています。
Mamiyaさんは、普段はラパス(カリフォルニア半島の南側/メキシコに所属します。あしかとハンマーヘッドシャークで有名です)駐在なのだそうですが、現地がシーズンなのは年に3ヶ月なのだ、コスメルには昨年12月から応援できているそうです。
ホテル、PRESIDENTE INTERCONTINENTALまで、車で10分くらいでしょうか。
このホテルは、行ったらびっくり、コスメルとは思えない一流ホテルでした。


続きは、メキシコ/カンクーンの旅行記 メキシコ/コスメル,カンクーンへの旅をお楽しみください。