Celelonについて
CelelonというCPUはPentiumと同じチップを使用していますが、はるかに低価格です。CPUの低価格化の為に意図的に機能と性能を落としてしているだけです。こうしたビジネスのやり方はコンピュータでは良くあることで、超大型コンピュータからpcまでなにも変わりません。
Celelonで落とされている機能は、キャッシュメモリのサイズが128Kに削減されていることと、マルチCPUで動作するためのCPUのピンが使えなくなっている点だけです。
しかし、同一の半導体チップなので手を入れてやるとPentium2と同じものになってしまいます(余談ですが超大型コンピュータの場合はファームウェアの入れ替えだけで速くなります(^^;)。
こうした改造の初期は、Slot1のケースを開けて半導体チップの配線を手直ししていました(98年にアメリカ議会でIntelが証言した内容によると、そうした改造を行う業者があり、かなりの数の不法改造CPUが作られ販売されたそうです)。最近になりSoket370といパッケージになり、なんと配線していなかった線がケース外に出てきたため、Soket370からSlot1に変換するボード(アクセラレータボードといいます)を使えば、CPUのケースを開けて改造するという厄介な作業が不要になりました。
アクセラレータボード
Celelonについては、もうすぐIntelではSlot1のパッケージを廃止して、Soket370パッケージだけにするようです。こうした状況ですと、マザーボードのメーカは大変です。Slot1を使用している在庫製品は売れなくなってしまいします。そこで、Soket370のパッケージのものをSlot1に変換するボード、アクセラレータボードを用意することで問題の解決を図りました。
そうしたことが行われている過程でCelelonをdualで利用するためのピンの使い方が、ユーザによって発見されました。で、メーカによってはアクセラレータボード必要な配線を組み込んでしまったのですね
・・・(^^;
私はそうした製品が作られた直後に購入して、使ってしまったわけです。
謝辞
dual Celelonを実現するにあたり、kikumaru.comの情報を参照いたしました。
誠にありがとうございました。
今回はサーバ機の復活を兼ねていました。私が使用していたサーバ機は、昔から改造して使用していたものです。
一番はじめはメーカ品でmicron Millenumで133Mクロックのものでした。これは輸入品でした(当時はまだMicron
Japanはありませんでした。あ、現在も無くなっていますね・・・(^^;)。このシステムは性能不足を感じるようになってから、だいたい97年くらいだと思いますが、当時最高級だったPentium
PRO200Mのものに変更しました。マザーボードごと変更したのです。
こうした経緯の為にこのマシンはATケースに収められています。ちょうどPentium PROにCPUを変更したときがATXが出始めたときでした。
今回の修理では、Celelon DUALにするためらマザーボードも変更します。日本では入手できるマザーボードの制約が多く、ATXのボードに変更する必要もありました。
こうした背景から、写真のようにケースとCelelon、マザーボード、そしてメモリを購入しました。Pentium PROまでは、72PのSIMMでしたが、CleleonやPentiuM2で今のものはDIMMを使用しているからです。