(旧)先輩のリスニングルーム
なるほどという鳴らし方
和室の六畳間であれば音がデッドであるため、意外と鳴らしこみはしやすいのですが、マンションの六畳間、それも賃貸マンションなどのようにコンクリートがぽんと打ってあるタイプでは、室内反射音が多く取り扱いが厄介です。壁が全周波数帯に一律な反射特性をもっていることがないからです。室内再生音は、反射音のため、めちゃくちゃになります。
リスニングポイント選択も重要になります。
先輩のお宅では、リスニングポイントは床に座るようになっていました。部屋の後半2/3の位置で、高さも床から天井までの1/3近い位置になります。この位置であると、低域についての室内定在波をもっとも逃れやすい場所になります。
床に近いので、床からの一次反射波が最悪の反射音になりますので、床には十分な布系の素材が配置されていました。
「もこもこ」にしてある床
リスニングポイントの座椅子天井からの距離がちょっとあるといっても、かなりの反射波があります。
それについては、フェルトを天井で部屋の隅に配置して、反射波を防ぐようになっています。
壁にも、十分なひだが作られたカーテンが配置されており、反射波を減ずるようになっています。



前回のシステムよりも更にグレードアップ、さすがですね。