デジタルオーディオの勧め

デジタルオーディオとは、旧来のアナログ技術による増幅回路を使用しないオーディオのことです。デジタルオーディオを構成するのは、デジタルパワーアンプとデジタルプリアンプです。

後日ですが、雑誌を読んでいたら、あるオーディオ評論家が世界で始めてのデジタルアンプはSONYのDクラスアンプと書いていました。PWM変換を三角波をベースにアナログ的に制御していてデジタルアンプとは噴飯もので、呆れてしまいました。PWM変換なんて、昔から知られているし、サーボ回路では古くからあります。それを、デジタル制御という人はいません。PWM変換はデジタルアンプの出力段の考え方であり、本質的な違いがあります。技術的に、まぜこぜにしないで戴きたいですね・・・。完全にデジタル処理していて、正確な制御をしていて、初めてちゃんとしたデジタルアンプです。

2004/06/27

デジタルパワーアンプとは

デジタルパワーアンプとは、CDやDVDのデジタル信号のままスピーカを駆動できるアンプのことで、アナログ技術による増幅回路を使用していないものです。言い方を変えると、DAコンバータがスピーカを直接駆動します。ちょっと考えると、スピーカにローパスフィルターが直列に入るので、どのような結果になるのか心配になってしまう人もいます。しかし、実際に利用してみると、信じられない良い結果が得られます。

こうしたシステムを世界ではじめて製品化したものが、TacT Milleniumです。その音質の鮮烈さから全世界で高く認知されました。その技術は、Equibitという名称が与えられています。その動作の中で、ローレベルのDA変換は存在せず、アナログアンプも無く、NFBも存在しません。

内部処理は24bit352.8KHzで情報が取り扱われます。

もうひとつ特筆すべき点は、電源の利用効率が原理的に高いことです。96%の効率で動作するために、最大出力であっても数十wしか消費しないため、デジタルパワーアンプの発熱の問題はありません。

8Ω負荷で150W、4Ω負荷で250Wの出力(THD0.05%以下)を得ることができます。
出力電流は、瞬間で100A以上を供給できるようになってます。 私は、1998年12月から1ヶ月貸し出しを受け使用し、その音の魅力から旧来のシステムをすべて置き換えることになりました。なにしろ、プリアンプ、パワーアンプ、DAコンバータのすべてが、TacT Milleniumで置き換えることができるのです。確かに1台の機械としては安くはありませんが、システムをまるごと置き換えることができるのですから、そう考えれば安いものです。

本質的に、旧来でいうプリアンプは不要ですが、以下の点で不便です。

・ アナログ入力で利用できない

デジタル信号でないと動作しようが無い原理です。もちろんADコンバータが内蔵されればいいわけです。Milleniumにはアナログ入力の選択機能が用意されていましたが、実際にはデジタルプリアンプにより解決されました。

・ 音を調整する手段が少ない

アナログのアンプであれば、インターコネクトケーブルや電源ケーブルで音の調整ができます。しかし、デジタルアンプの場合は構成が簡単になってしまうために調整する手段がありません。
これもデジタルプリアンプでより進んだ方法で解決されました。

デジタルプリアンプ

デジタルパワーアンプが1台あれば、旧来のシステムと同様なことができます。

TacTがそうしたなかで開発したのが Digital Pre Amprefier Room Correction System 2.0 (RCS2.0)です。
RCS2.0は、コンピュータと連携して使用するように設計されており、室内音響測定システムと、超高速汎用DSP3個を使用したコレクションシステム、ADコンバータ、DAコンバータ、デジタルセレクタから構成されています。室内音響システムのために測定用マイクロホンとマイクロホン特性データが付属しています。

まず、室内音響特性補正の必要性を説明します。
スピーカは、室内で音を出すと、スピーカの特性とはまったく異なった特性と挙動を示します。



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