■shure E5C■
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■日本のイヤーホン技術は、遅れていると実感しちゃいますね
日本は、イン・イヤー型オーディオ・イヤーホンの開発では、世界で先駆けていました。
しかし、Etymotic Researchのer4sがアメリカで開発されてから、アメリカの技術は日本を抜いていったのでした。Etymotic Researchのer4sには、使用感とか音作りに問題点があったのですが、それらの問題を解決して登場してきたのが、shure E2,3,5cだったのでした。
アイソレート型のヘッドホンは、外部雑音を15-33dB遮断する能力を持ちながら、十分な音楽再生能力を持っています。率直なところ、BookEやSONYのアクティブ型ノイズ低減機構を内蔵しているものよりも、小さく、音が漏れず、音質的にも優秀です。
唯一の難点は使用感ですが、shureのイヤーホンは、アメリカで賞を得ただけの価値ある使用システムとなっており、利用していても着けている事を忘れてしまいそうに自然です。
右の写真は、右耳に装着しているところですが、この写真でわかるようにケーブルは体の背中側に流していきます。これにより、ケーブルの自重でヘッドホンは固定されて、外耳口にドライバが正しい方向で保持されます。
これにより、アイソレート型のように耳穴に入るタイプの場合に気になる原因であった、耳にかかる荷重感から開放されました。
究極のソリューションといってもいいかも知れないですねー
■分析的な音だが、音楽を楽しめる
音としては、B&O Form 2やB&O A8と異なり、音は分析的です。しかし、音楽を楽しむには十分なバランスがとられていると思います。
アイソレート型イヤーホンは、耳に装着した状態で低音の聞こえ方に差が大きくあります。このヘッドホンも同じですが、ちゃんと装着すれば、重厚な低音と爽快で帯域感の広い高音を楽しめます。インピーダンスも丁度良いので、いろいろな機器と組み合わせて利用しやすいものとなっています。
一番の難点は、見た目が「安っぽい」ことですかねー
付属には、fit KITがあり、外部雑音を防ぐ能力がより高い2種類のイヤーパッドが用意されてます。ただ、そうしたイヤーパッドを使用するほど、耳に圧迫感があります。
■購入時のお話
5-6万もするイヤーホンは、モノは試しで、エイヤッと買おうとは、思えませんでした。
で、試聴してみようと思って、新宿のヨドバシカメラ本店に行ったのでした。
「すいません、このイヤーホン高いので、試聴してみたいんですけど」
「はい、結構です」
と、いとも簡単に試聴に応じてくれました。
私は、E3cとE5Cを比較してみました。
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SHURE E3c Earphone
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SHURE E2c Earphone
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e3cもなかなかの品質ですが、B&O Form 2やB&O A8とと比べると、どうしても欲しいというものではありませんでした。ものはついでで、e2cも聴いてみたのですが、e3cと比べるとかなり落ちるので、初めて買われる方ならe3cがベストバイでしょうねー
私は、E5Cしか選択肢を感じませんでした。
で、B&O Form 2やB&O A8とはかなり傾向が違うE5Cを選択したのでした。
■圧縮率の違いが手に取るようにわかる
B&O Form 2やB&O A8だと、B&O BeoSound2を使用しているときに、WMA 96Kbpsよりも圧縮率を下げたときの音の差は僅少なのですが、E5Cは手に取るようにわかります。
そのため、B&O BeoSound2は192Kbpsで使うようになりました。
こうした性能のものは、モバイルでは珍しいですねー。
■欠点を述べると
一番の難点は、見た目が「安っぽい」ことですかねー
次に、エージング(ある程度の使用時間の経過)が必要なことです。
買った直後は、とても聴ける音ではありません・・・(^^;
オーディオ製品に慣れている人には、そんなものと思うのですが、あまり慣れていない人は、
あと、アイソレート型特有の共通的な問題ですが、歩きながら使用していると、ケーブルを通じてだと思いますが、自分の足音が「ズシン・ズシン」と音が聞こえます・・・(^^;