Windows NT Server Terminal Server Editionは、MicrosoftがThinクライアント(小型のクライアントの意味)を実現するために用意した、Windows
NTをアプリケーション・サーバーとして利用する技術を実現する製品です。
この技術は、CiTRIX社のWinFrame/MetaFrameの技術を応用して開発されたもので、CiTRIX社とMixcrosoft社の間では、75百万ドルのライセンスとR&D費用と100百万ドルのロイヤリティーを約束する、5年間の契約を交わしています。
この技術の中心的な点は、すべてのアプリケーションをサーバーで実行し、クライアントには、ユーザーインターフェースを実現するソフトウェアを実行させることです。
クライアントとサーバーは、ITU.t120(電子会議室システム用プロトコル)をに準拠したrdp(remote Desktop
Protocol)により結ばれます(実際にはITU.T120を簡略にしたもの)。このプロトコルにより20Kbps程度の低速の回線で実用的に利用することが出来、複数のチャンネルと暗号化を実現しています。
クライアントは、ユーザーに画面を表示し、キーボードやマウスの動作をサーバーに伝えます。サーバーアプリケーションは、通常の動作を行なうことで、マルチユーザーに対応する事になります。
このような構造であるために、クライアントのプラットホームは何でも実現できる可能性があります。
ユーザーとインターフェースを取る、クライアント側プログラムで、Windows Terminal Server専用端末を、WBT(Windows
Based Terminal)といいます。これは規格であり、IBMを含む11社が出荷を表明しています。WBTは技術的にはどのような方法でも実現できますが、WBTの多くはWindows
CE上で実現しているようです。
WBTはncがコンシューマーに特化してマーケッティングを行なっている現状から考えると、今後の主流になるthinクライアント技術であると考えられています。
マイクロソフトでは、市場にあるメンイフレーム+オフコン端末500万台の10%がWBTになることを予測しています。また、700万台ある旧型pcが、WBTクライアント(後述)やica
Reciver(後述)に利用できるメリットも主張しています。
Windows Terminal Serverのクライアントには、WBTのほか、Microsoftから提供されるWTSクライアントとCiTROX
MetaFrameのICA Reciverを利用することが出来ます。
Microsoftのwtsクライアントは以下のようにサポートするクライアントに違いがあります。
|
| |
WIn16 |
|
|
Win32 |
|
|
WinCE |
|
|
DOS |
|
|
Mac |
|
|
Sun Solaris |
|
|
HP UX |
|
|
IBM AIX |
|
|
Digital UNIX |
|
|
SGI IRIX |
|
|