CONAN THE DESTROYER

(日本の題名 : キング オブ デストロイヤー コナン PART2
サントラのジャケットですがビジュアルが良いので…(^^)
真中が若き日のオリヴィア・ダボ めちゃくちゃ、かわいい!
女王タラミス ジェナ姫の姉
こんなビジュアルも素敵!

1984年に劇場公開されました。
この前作である「CONAN THE BARBARIAN/コナンザグレート」は、小説やアメコミであるCONANのストーリーに忠実な作品でした。この作品 CONAN THE DESTROYERは映画用にまったく新しいストーリーとして作られたものです。欧米では、そのためにちょっとこちらの作品の方を異端視しています。特に、すこしコミカルなシーンがあるのが、欧米の人たちのテイストにちょっとだけ合わないみたいですね。

私は「CONAN THE BARBARIAN/コナンザグレート」も嫌いではありませんが、面白さという点ではCONAN THE DESTROYERの方が素晴らしいと思います。いずれの作品も、リメイクされていますので、欧米でもそれなりに評価されているのかもしれませんが…

コナンの2作品はアーノルドシュワルツネッガーの当たり役で、彼はこれらの作品で認められ今日のようなポジションに至りました。ちなみに、この作品でシュナ姫役をしているオリヴィア・ダボ(フツーはオリビエ・ダボと読むんだがなー)はめちゃくちゃかわいく撮れています。

あと、LD版の話題なんですが、解説を怪奇漫画で有名な諸星大二郎が書いています。諸星大二郎は解説の中で「このパターンの映画には、「ミラクルマスター 7つの大冒険」というのがあったが、こちらは加わる従者が豹や鷲など動物である点、「西遊記」というより「桃太郎」的であった」と書いていました。このページを書くために読み直したら、私が説明した文章も「桃太郎」という表現でミラクルマスターを説明していたので、奇しくも一致していました。ちょっと驚きましたが、日本人のファンタジーのストーリの原風景として桃太郎とかがあるのは不思議では無いかも知れませんね。

ストーリー

すでに紹介した諸星大二郎の解説にあるように、雰囲気は、西遊記的なストーリーです。

舞台設定は、アトランティスが滅びアーリア人が興るまでの暗黒の時代です。てせも、地球と思わないほうが楽しいと思います。

コナンは女王タラミスから、亡くなった彼の恋人の復活を条件に、「ダゴスの角」という秘宝を見つけるように求められます(こういうコナンの性格の軟弱な設定が、欧米の人たちの違和感の始まりかも知れないですね…)。そして、ダゴスの角に触れることができる処女のジェナ姫(オリヴィア・ダボ)を守りながら、盗人のマラク(トレーシーウォルター)、魔法使いアキロ(マコ)、女戦士ズーラ(グレース・ジョーンズ)らと冒険にむかいます。

この冒険は、様々な魔法により守られた謎を解きながら進んでいくもので、ファンタジー映画の王道とも言うべき展開かも知れません。

ダゴスの角は、古の神ダゴスの復活のキーアイテムでした。そして、女王タラミスはダゴスを制御するために、処女のジェナ姫をいけにえにささげようとするところをコナンにより阻止されてしまいます。ダゴスは怪物として復活しようとするのでした・・・。もちろん最後にコナンにより退治されてしまいますけど・・・。

お決まりのストーリーですけど、見ていていつも思うのは、生贄にささげられる女の子が処女じゃないとどうなるんだろうということでした…(^^;

ところで、このジェナ姫がかわいいんですよね。衣装もオシャレです。前作のCONAN THE GRATEもそうですが、 登場する人物像も豊かですし、様々な魔法が入り乱れたりして、とても楽しい作品になっています。


また、音楽もすばらしく、この映画のサウンドトラックは、名録音です。フルオーケストラなのですが、ファンタジー映画らしく楽器の面白さを印象づけるように録音されています。ただ、このサウンドトラックは日本では未発売で、輸入品でしか手に入りません。映画はモノラルでしたが、サウンドトラックはステレオになっています。

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