浜崎あゆみ 14thシングルです。
有名な「絶望三部作」脚注1といわれる作品の第一作目です。
vogueとは、はやりとか流行という意味ですね・・・
君を咲き誇ろう
美しく花開いた
その後はただ静かに
散っていくから...
この歌を初めて聴いたときは、耳を疑ってしまいました。
忘れ去られ、消費されていく自分を、そのままに見据えて歌にしていたからです。私はそうしたことに恐れおののくアーティストはたくさん知っていますが、直裁に歌いあげてしまった人は、浜崎あゆみしか知りません。
この歌は、昔の浜崎あゆみに語りかけるような歌詞になってます。実は、浜崎あゆみよ、風になれ、のタイトルに使用している下の絵は、浜崎あゆみが度々使う、このような手法が私のイメージに強いので、彼女が子供の頃に福岡でモデルに起用されたときの写真を組み合わせています。浜崎あゆみは自身の昔から今までのすべてを受け入れて、そして、すべてが活きているのですね・・・。
このアルバムを聴いたとき、浜崎あゆみの、すべての慰めがつまらなくなった魂、人生で最大の絶望の淵に立ち尽くしている姿を感じました。
詳しくは「風になれ!」のこちらをご覧ください。
このアルバムを聴くと、浜崎あゆみの世界観に、日本人や仏教的な思想の根本に流れている「無常観」があることがわかります。そして、浜崎あゆみから逃げない浜崎あゆみの原点を感じます。
avex AVCD30108 \1,260
オリジナル発売日 2000年4月6日
関連しているアルバム
アナログ・リミックスアルバム vogue
作詞 浜崎あゆみ
作曲 D.A.I
編曲 鈴木直人この曲は制作者の意図により、歌詞がアルバムに記されていません。
01vogue "Original Mix"
04vogue "Dub's mellowtech Remix"
05vogue "Groove That Soul Mix"
浜崎あゆみが失踪したことで有名です。マスコミが作り上げたイメージと、自身が伝えようとしたことに対する落差に絶望したと言われています。
私は、それ以外にも浜崎あゆみを巡る、様々に厳しい状況があったと思っています。例えば、この時期に彼女の所属しているavexは赤字でした。そう、浜崎あゆみだけがその状況を救える立場にあったのです。アーティストであることと、消費され忘れ去られるであろう自分、そしてそれでもなおヒットしなければならない状況、様々ないわれないステレオタイプの押し付け、若い感性にはあまりにも過酷であると思います。