浜崎あゆみ
(miss) understood
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CD+DVD ジャケット
AVCD-17837/B |
CD ジャケット
AVCD-17838 |
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DVD情報 片面1層 MPEG-2 COLOR
アスペクト比4:3
NTSC エリアコード2
リニアPCM STEREO
映像時間80分
このアルバムは、今の浜崎あゆみの、心の豊かさが届けたものなのだと、強く感じます。
曲の一つ一つは、丁寧に作られていますし、送り届ける気持ちは、確信に満ちています。
曲想は、それぞれに確立しているので、エッセイ集のような百花繚乱な美しさに満ちています。
一般的に、音楽アルバムは、全体的な一貫性により、作品としてまとめ上げるタイプと、音楽の宝箱のようなタイプの二種類に分かれます。このアルバムは完全に後者のタイプですが、今までのシングルをまとめたようなアルバムではありません。このアルバムで、はじめて登場している曲も少なくないからです。
しかし、アルバム作りとしての一貫性ではない、別な一貫性が、このアルバムを通して感じられます。それは、生きていく歓びの姿/力を伝えようとしていることです。
過去の浜崎あゆみは、悲しみ/苦しみの共感という「形」により伝えるスタイルでしたが、それを超えて、ついにここまで来たのだと、実感します。率直な書き方をすると、昔のスタイルは、例えてみれば「傷を舐めあう」という感じを、私は持っていました。別に、それがいいとか、悪いという意味はありませんが、いつまでもそのままでは、子供っぽ過ぎる、共感だけの湿っぽいものに過ぎない…とも、思っておりました。このような表現は、今の若い人たちにはちょっとキツイでしょうか…。特にデビューしてから数年間は、そうした印象がありました。
ただ、それは否定されるべきものでもなく、当時の浜崎あゆみにとって必要なものでしたし、受け止める人々にも必要なものでした。また、そうした表現を認めたJPOPSの世界というのもたいしたものであると思います。ですから、それはそれで、私はとても好意的に受け止め、楽しんでいました。しかし、そのような表現は、本質的に過渡的なものに過ぎません。人が永く留まるべき場所では、ないからです。
ですから、どのように変わっていくのかを知るのは、私にとっても興味深いものでした。
彼女が、そうした共感だけの形の先に行き、やがて、尽きることのない泉のように、安らぎや歓びを伝えることが出来るようになるのか、それとも、売れるパターンを墨守するだけになるのか、どうなのか…。商業的に見れば、墨守するほうが安全ですし、他の業界を見れば、当たり前の姿でもあります。例えば、表面的に人気のある週刊誌のマンガの作者というものは、売れたパターンを繰り返し書く道具のようなもので、その作り出すものは作品というよりも、ひとつの製品です。特定のパターンを繰り返すだけの、消耗品としての作品だからです。
しかし、以前の浜崎あゆみをそのまま形に出来たJPOPSの世界であれば、きっと、そのようなくだらないパターンに入ることなく、新しい彼女を伝え続けるのだと、信じたい気持ちがずっとありました。
そして、こうしたアルバムが届いたとき、この子は、やっぱりちゃんとしているなと、感心してしまうわけです。
かるばどすはかなり年上なので、「この子」となるのでした
このアルバムで、もうひとつ強く感じたことは、曲を作るスタイルもまた、かなり豊かになってきていることです。恐らく、浜崎あゆみ自身の確立とその大きさに、やっと自信が持てるようになったのでしょう。だから、様々なアーティストの能力を、それぞれそのままにしながら、しかも自身の幅の中に収めて曲を作れるようになってきています。コラボレーションとは、そうした形で行うものであり、浜崎あゆみが、より先に行くためには、絶対に必要な力のひとつでした。すでに、Bold & Delicious / Prideで先に形として届いていましたが、実際にはこのアルバムの方が先に制作に入っていたようなので、2005年の浜崎あゆみの特徴的な側面として、様々なアーティストの能力を自身の広さの中に収めることが十分に出来るようになったといえるでしょう。それは、現代のように、組織として音楽を創り出す時代において、必須な姿です。様々なアーティストが孫悟空だとしたら、浜崎あゆみは、お釈迦様ということですね・・・(^^)
曲から見ると、GEO of SWEETBOXの曲が目立ちます。Bold & Delicipious, In The Corner, Ladies Night, Pride, Beautiful Dayと、4曲が収録されているからです。この経緯は、初回限定のCD+DVD版に添付されていた写真集に書かれています。GEO of SWEETBOXに限らず浜崎あゆみに曲を提供してくれる海外のアーティストは結構いますし、本人もGEO of SWEETBOXのファンとのこと、自然なことのようにも思います。このアルバムで、私がもっと驚いたのは、criminalです。作曲と編曲が、Kazuhiko Haraで同じだからです。今まで、浜崎あゆみの曲にはあまり登場しないパターンです。作曲者と編曲者が同一であると、かなり強いカラーが曲に出ますので、浜崎あゆみの場合は作曲者と編曲者が異なることが一般的でした。確認していないのですが、今までの曲の中で初めてなような気がします。ちなみに、Kazuhiko Haraは、あのカッコイイPV(このアルバムCD+DVDにも収録されています)STEP youの作曲者です。実は、このPV、大好きです…なにしろ、このPVを見て、そうだ、浜崎あゆみは女の子だったなあ…と思ったくらいでした…あんまり性別を感じさせない子なので…(^^)v
マスタリングから見た特徴
このアルバムは、宝石箱からいろいろなものが出てくるようなタイプなので、曲そのものの話題は、ここではあまり説明しません。
ただ、アルバム全体として説明すべき特徴に、マスタリングがあります。
このアルバムはHDCDではありません。
そして、旧来にHDCDでマスタリングされていた曲も、個別にHDCDではなく、意図的に再マスタリングされています。
HDCDは曲毎に設定できるので、単に曲を組み合わせただけであれば、HDCDの曲はそのままとなります。過去にそうしたアルバムもいくつかありました。
この判断をしたのは、アルバムのマスタリングすべてを委ねられた、アメリカ/ニューヨーク/STERLING SOUNDのシニアエンジニアChris Athensではないでしょうか。また、このアルバム全体の音の傾向が、旧来のアルバムとは全く違っています。それは、はじめて聴き始めたときに、私が「???」と思った点でもありました。アルバムのはじめに収録されている数曲の曲想と、音の傾向がちょっと違いすぎる点があったことと、今までのアルバムよりも、かなりきつめにノーマライズ(CDの理論限界に実際の音の大きさを合わす事)していることが気になったからです。率直なところ、Radio Mix的な処理で、リミッターも使用しているかもしれません。なにしろ、同じChris AthensがマスタリングしているシングルアルバムBold & Delicious / Prideと、このアルバムでは、同じ曲が全く異なる音にまとめてあります。私は、記憶していた音と全く異なるので、再生途中でシングルアルバムを出して、聴き比べてその違いを、「やっぱり違う」と確認してしまったほどです。
でも、聴き進めていて、なんでChris Athensがそうしたのか、良くわかりました。恐らく、このアルバムの音はHEAVENに合わせて音を決めたのでしょう。HEAVENはHDCDでしかシングルが出ておらず、その音はあまりパッとしませんでした…このアルバムに収録されている再マスタリング版の方がずっと素晴らしいと思います。Chris Athensは、この曲が気に入っちゃったのではないでしょうか…もしくは、どの曲に主軸を置くかという話し合いでそうなったのかも知れませんが…このアルバムの構成も、HEAVEN以降に大きな違いがありますので。そうした点から考えると、アルバム全体の主点は、表題曲であるよりも、HEAVENにあるのかも知れません。もしも話し合いでこの特徴が生まれていたのならば、HEAVENがシングル発売されていなかったらとすると、このアルバムタイトルはHEAVENなのかも知れませんね。また、Chris Athensが気に入っちゃって、勝手にそうしたマスタリングをしたとしたら、マスタリングの方向を、ちょっと預け過ぎかも…(^^)
別な視点ですが、全体的に、シックにまとまっている音の感じです。アルバム全体の音の調整の方向として、Radio Mixの感覚で、広く世の中一般で再生しやすい音にするという気持ちも働いたのでしょう。ただ、全体的には、クリアな音が合う曲が多いので、ひとつひとつの曲からすると、違っていたほうが良いかもしれない場合もあります。率直なところ、宝石箱のようなアルバムなので、曲毎にすべてマスタリングを変えても良いのではないかと思います。
実は、同じ話題を2004年のMY STORYで説明しているときにも書いていたので、自分で驚いてしまいました。
こんな背景から、曲毎に最適なマスタリングをした、シングルが別途発売されても良いのではないかと思います。今の浜崎あゆみからすると、そうした事はファンの出費につながるのでイヤだと思うかもしれませんけど、私みたいに最適な音で聴きたい人もいるのでした・・・ちょっと濃い感覚でしょうか…(^^;
CD+DVD CD avex AVCD-17837/B \3,990 avex AVCD-17838 \3,150 オリジナル発売日 2006年01月01日
CD 01Bold & Delicipious mixed by Koji Morimoto 02STEP you mixed by Koji Morimoto 03Ladies Night mixed by Koji Morimoto 04is this LOVE mixed by Koji Morimoto 05(miss)understood mixed by Koji Morimoto 06alterna mixed by Shojiro Watanabe 07In The Corner mixed by Koji Morimoto 08Tasking mixed by Satoshi Kumasaka 09criminal mixed by Koji Morimoto 10Pride mixed by Koji Morimoto 11Will mixed by Koji Morimoto 12HEAVEN mixed by Koji Morimoto 13Are You Wake Up? mixed by Motohiro Tsuji 14fairyland mixed by Koji Morimoto 15Beautiful Day mixed by Koji Morimoto 16rainy day mixed by Koji Morimoto Mastering Engineer Chris Athens (STERLING SOUND STUDIO M7)
DVD 01STEP you ビデオクリップ 02is this LOVE ビデオクリップ 03fairyland ビデオクリップ 04alterna ビデオクリップ 05HEAVEN ビデオクリップ 06Bold & Delicipious ビデオクリップ 07Pride ビデオクリップ 08rainy day ビデオクリップ 09Ladies Night ビデオクリップ 10Bold & Delicipious -SIDE STORY- (albam ver.) メイキングクリップ 11STEP you メイキングクリップ 12is this LOVE メイキングクリップ 13fairyland メイキングクリップ 14alterna メイキングクリップ 15HEAVEN メイキングクリップ 16Pride メイキングクリップ