浜崎あゆみ
Startin' / Born To Be...
CD+DVD ジャケット
AVCD-30961/B
CD ジャケットavcd-30962
DVD情報
片面1層 MPEG-2 COLOR
アスペクト比4:3
NTSC エリアコード2
リニアPCM STEREO
映像時間8分

またまた、アメリカそのまんまのアルバムを出しちゃった…

ジャケットを見る限り、アメリカっぽいものはあまり感じられない(宝石はブルガリだし)のですが、音が出たとたんに、いきなりアメリカでした…(^^)…まあ、この印象は曲以前の音の話題なので、次節に…

曲ですが、Bold & Delicious / Pride(miss) understoodに続いて、系列的に、意図的にあわせてあるように思います。というか、同時期に作られたものかもしれません。

で、このタイプの曲想は…私の好みなのでした…

島谷ひとみ
Heart&Symphony

浜崎あゆみのアルバムの話題のところで書くのはちょっと変ですが、私は、島谷ひとみのsky high(あゆのFly highじゃないです)みたいな若い人たちに向けた人生の応援歌みたいな歌、意外と好きです。sky Highは、以前に、コマーシャルで使用しているサビを聴いてから、なんていう曲かわからなくて、アルバムをいろいろと買ってみて、Heart&Symphonyに入っているのを見つけました。実は、この見つける作業が大変でした。私の家のシステムで聴いていると、テレビのCMで使用しているような貧弱な音で再生できないので、曲のイメージが全体としてちっとも比較できず、わかんないため、曲をメロディーと歌詞だけで聴くという、小学生みたいな聴き方をしないと、どの曲か良くわかんなかったのです…(^^;…アルバムそのものは、曲はいいのですが、声の録り方と、音そのものがいまひとつ、ちょっと再生に困りましたが、楽しい曲でした。曲と音は、本質的には別なものですしね…

で、その時ふっと思ったのでした。

「このタイプの曲は、あゆにはないなあ…」

でも、このアルバムを聴いたら、なんとまあ、そうしたタイプの曲も作れるようになっちゃったんですねー…(^^)
それも、なかなか、あゆらしく…。

ayuではなく、あゆと書けるようになった、今の浜崎あゆみは、黒髪でジャケットを作れちゃいますし、同じように、自分の奥にあるいろいろなものを、そのまま表現できるようになったのでしょう。

実は、私の友人は知っているのですが、私は浜崎あゆみが黒髪でジャケットなんかも作れるようにならないと、世界に行くには、ちょっと難しいねーと話ていました。しかし、もうそうした話題も必要ないかもしれません。

浜崎あゆみは、人であると同時に、アジア地区の人物だし、日本人で、日本文化の中にいます。
その事実を、そのまま受け入れ表現して、先にいけることが、本当に大切なのでした。
世界という場では、自分の属する文化、国、人種系統というのは、アイデンティティとして、自分の大切な属性として、表現できる必要があります。その上で、日本式な無国籍的な文化を表現すれば、誤解されることはありません。自身のアイデンティティを、自身の属する世界と共に表現することは、大切なことです。そうした上で、民族や国家を超えた表現が可能になるのです。

余談ですけど、西欧人は髪の毛を金色に染めている日本人に対して、「そんなに劣等感を持つ必要は無い、黒い髪は美しい」、なんていう奴、本当にいます…(^^;…染めていることが、劣等感と誤解するというのは、彼らの意識の現われで、日本人がただのお洒落でしているとは理解できないものです…それが世界の実際ってもんです…(^^;
ちなみに、彼らの意識は、人種偏見というだけではなく、彼らの間でも、ブロンドに染めることに対して独特な意識があります…そうした髪の毛に対しての憧れとがあるという意味です。似た話題は、赤毛のアンにも出てきますでしょ…子供の時のアンは、ひとり、赤毛を泣きながら悲しみます…(^^)

誤解いただきたくないのですが、黒髪なかどうかなんて、実は大切ではありません。相手に合わせて、自由に選べることが大切です。その自由さを得ることが大切なのです。

曲の話題に戻ります。

startin'born To Be...は、音の出始めから、好きなタイプでした。
もう、わくわくしてしまいます。そして、こうした曲は、ライブにも、音がズシンと決まると、カッコイイと思います。

面白いのですが、アルバムに収録されているstartin'born To Be...とも、タイプは似ています。
今の浜崎あゆみが感じていることは、そのまま訴えたいものでもあるのでしょう…いろいろな人が人生の転機を迎える時でもあるので、浜崎あゆみの思いも深そうですね。

アメリカの音…アメリカの映像…アメリカ的なものを自分のものにした、浜崎あゆみ

これからは、曲の話題ではなく、音と映像の話題です。

このアルバムは、聴いた瞬間に…「うわっ、まるっきりアメリカ」と思った理由は、アルバムの音そのものです。
これは、メロディーとか、楽器とか言う話題ではない、アルバムの持つ音の傾向です。

あまり知られていませんが、私達は社会的/文化的環境からの影響からか、好む音が文化圏毎に違いがあります。このことは、オーディオの専門家であれば良く知っていることで、比較的頑張って作る製品の場合は、それを意識して開発しています(本当に低価格だと、そんな余地は無いのでなんにもしていませんし、逆にハイエンドと呼ばれる製品群は、そうした傾向を超えて支持される品質を実現しているので、やはり、そうしたことはやりません)。

これは、アルバムのマスタリング等を行うと、意識的/無意識的に、いずれにしても必然的に配慮される点で、アルバムの持つ音の傾向となります。

音楽がアコースティック系の場合であれば、実際の楽器の音があるので、必然的に音の傾向に制限があるのですが、電子楽器になると、イマジネーションが自由であるため、音の文化圏の現れ方は、強くなります。

具体的に、この音の傾向を説明すると、日本は中高域重視で神経質な傾向(そうしたアーティストも多いですよね…(^^;)、ヨーロッパ、特にドイツでは、高域から低域まで、透明にカツンと出すような感じ(この音の出方がテクノに最高に合います)、アメリカは、低域を厚くして、その上に音楽がしっかりと乗る感じ(ロックにもっとも合う鳴り方です)です。

このアルバムで、startin' / born To Be...は、CDの規格ギリギリにリミッターを使ってまで低音を出していて、この鳴らし方は、アメリカらしい、アメリカ的なマスタリングです。ミキシングは日本人ですので、音のバランスは、アメリカ的ではありませんが…。

更に述べると、この二曲については、再生時のトラブルをされるためか、ミキシング時の配慮のためか、超低音成分は除去されています。これは、radio mixなんかで配慮するやり方ですね。私の使用しているシステムでは、ちょっと物足りない音になってしまうのですが、一般的なアルバムなので、致し方ないかなとも思います。

でも、こうした音でアルバムを作っておくと、実際にライブで聴いた人は、サウンドの厚さに圧倒されるかもしれませんね…(^^)

ただ、気になる点は、このアルバムのマスタリングをした人物が、(miss) understoodと同じに、アコースティック曲である、teensに音の中心を置いていることでしょう。率直なところ、アルバムの表題曲でないので、これはどうかと思います。

言い換えると、teens "acoustic version"のマスタリングは、浜崎あゆみのアルバムとしては、素晴らしいものです。ミキシングも音の収録も、なかなかな水準です。ただ、このクオリティの音は、再生できないシステムでは、貧弱になりやすいので、送り出す側からすると、いろいろかも知れません。ひょっとすると、そうした配慮から、startin' / born To Be...teens "acoustic version"のマスタリング方針が違うのかもしれません。

個人的な意見ですが、startin'born To Be...には、曲想や音の組み立てからすると、アメリカ系の音は合わないと思います。ドイツ系の、ガツンとした低音と爽快な高音が聴こえるマスタリングが最適なのではないかと思います。そう思うので、ジャケット写真で、ブルガリを選んだセンスが、音にも欲しかったと思ってしまいます…日本人は、アメリカやヨーロッパ、そして日本の最善のものを使いこなすことが出来ると、私は思っています…(^^)

映像ですが…特に、born To Be...の映像は、アメリカ系の映像やショーに詳しい人が見れば、おおっ、と思うほどアメリカ的です。私は、名前を失念しましたが、nyのパフォーマンスで青いペンキを使ったミュージックパフォーマンスと、ダンス映画を思い出してしまいました…私は、とても好きです…。

いずれもスタジオ撮りですが、出来は秀悦です。飲み屋さんで、他のアーティストに続いて、このpvが流れた時、この子は比較にならないほどずば抜けてるね…と、隣の席の人がつぶやいていました。

なお、このアルバムはHDCDではありません。その点も、良かったです・・・(^^)v

CD+DVD
CD
avex AVCD-30961/B \1,890
avex AVCD-30962 \1,050
オリジナル発売日 2006年03月08日

CD
01
Startin'mixed by Koji Morimoto
02
Born To Be...mixed by Koji Morimoto
03
teens "acoustic version"mixed by Koji Morimoto
04
Startin' -Instrumental-mixed by Koji Morimoto
05
Born To Be... -Instrumental-mixed by Koji Morimoto
Bold & Delicipious, Pride / mastering Engineer Chris Athens (STERLING SOUND STUDIO M7)
DVD
01
Startin'Takahide Ishii
02
Born To Be...


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