浜崎あゆみ 実に1年4ヶ月ぶりの、4thアルバムです。
このアルバムで、真の浜崎あゆみが誕生したと確信しました。
このアルバムを聴いたときの率直な感想は、「風になれ!」の
私は、このアルバムが浜崎あゆみのアルバムとして一番好きです。あんまり気に入ったので友人に配ったくらいです。
このアルバムで、浜崎あゆみの音楽制作システムが旧来よりもより変化していることがわかります。作曲、編曲に、FerryCorsten、CMJK、TadashiKikuchi、tasuku、junichimatsudaなど多彩な顔ぶれが新たに登場しています。この中で、FerryCorsten、CMJKはリミックスだけをしていた人たちです。また、オリジナルミックスに、かつて浜崎あゆみのすべてのオリジナルミックスを担当していた
浜崎あゆみの声は素晴らしくとれています。HDCDであるためか声質が高めになってしまうのですが・・・。いずれにしても、声の取り扱いが雑であった旧来に比べれば、近年のアルバムで、秀逸です。
これでHDCDを止めてくれれば、完璧なんですけど・・・。
もっとも、このアルバムはHDCDとしての問題をそう強くは感じません。
ただ、残念な点があります。それは、パッケージメディアとしての完成度は、前回のシングル
この原因は、浜崎あゆみが志向している音楽の方向を取り扱いなれていないアルバム制作スタッフにあるのではないでしょうか?率直なところ、このタイプの曲は最もパッケージ化が難しい音楽でもあるので、この音楽分野についてより造詣が深いスタッフでないと録りきれないでしょう。楽音をどのように取るかについて、明確なミキサーの方針と録音が一体である必要があるのですが、全くできていないと思います。演奏家の観点程度の録音に留まっています。それではパッケージメディアとしては失格で、音楽の記録程度のものに過ぎません。
新録音されているタイプの曲は、録音時に明確な方針がないと、このような稚拙な状態になってしまいます。HDCDなので、よけい楽音がいかれているような気がします。
2001-2カウントダウンライブのほうが、CDよりもよほど良い感じでした。
これじゃ、CD制作者の存在価値、ないですね・・・。
ひょっとすると、こうした書き方に驚かれるかもしれませんが、オーディオの真実として、ライブよりも進んだ音響表現が最低限できているというキーワードがCDなどの録音されたパッケージメディアには求められます。
これについて、詳細に説明したコンテンツはこちらです。
avex beatfreak の168に掲載されたインタビューとTrack by Trackはこちら
avex AVCD-17037 \3,059
オリジナル発売日 2002年1月1日 (店頭には2001/12/26から出ていました、年末は配送システムが停止するので)
すべての作詞は浜崎あゆみです。
CD | ||
01 | I am ... | mixed by Atsushi Hattori |
02 | opening Run | |
03 | Connected | mixed by Ferry Corsten |
04 | UNITE! | mixed by Noriuki INADa |
05 | evolution | mixed by Koji Morimoto |
06 | Naturally | mixed by Koji Morimoto |
07 | NEVER EVER | mixed by Koji Morimoto |
08 | still alone | mixed by Atsushi Hattori |
09 | Daybreak | mixed by Atsushi Hattori |
10 | taskinlude | |
11 | M | mixed by |
12 | a song is born | mixed by Atsushi Hattori |
13 | Dearest | mixed by Noriuki INADa |
14 | no more words | |
15 | Endless sorrow -gone with the wind ver.- | mixed by Yasuo Matsumoto |
16? | Flower Garden アルバムに曲名が書いてありませんでしたが、2001-2カウントダウンライブのアンコール最後の曲として、曲名を呼んでくれました。トラック上は15トラックの最後に入っています。 | |
Mastering Engineer Shigeo Miyamoto (FLAIR MASTERING WORKS) |
HDCDとは、High Definition Compatible Digitalの略称です。
詳しい説明はこちらをご覧ください。
20bitのデジタル信号を、16bitの既存CDフォーマットにエンコードするための技術です。信号のLSBを巧みに使い専用デコードLSIを使用して処理します。もしもHDCD専用デコードLSIを内蔵していないCDプレーヤであっても、あまり音を損なわないと規格を作成している側は主張しています。たしかに、アコーステック系であればある程度言えるのですが・・・。
素直な話し、私は浜崎あゆみのアルバムをHDCDにしているのは誤りだと思います。その理由は、以下のとおりです。
@ 再生時にHDCDプロセスを通さない場合の音が、電子楽器に合っていません。そして、多くのCDプレーヤは対応していない。HDCDの非プロセス音が比較的自然に聞こえるのは、アコーステック系音楽に限られてます。もっとも、このアルバムはそれほどひどくは感じません。
A モバイルオーディオで使用するために、MDなどでATRAC2/3やMP3に変換した場合のHDCDの音は、より変になってまいます。壊れたCDみたいな音になり、音楽の良さを大きく減退させます。