デジカメ日記

LEICA D-LUX4
復活のコンパクトデジタルカメラ

2008/10/21,11/15
VARIO SUMMICRON…あり得ない名前ジャン…

SUMMICRON/ズミクロン…カメラをいじったことがある人なら、一度は聞いたことがあるLEICAでもっとも有名なレンズの名前です。
LEICAでは、レンズのf値に応じて名称を持っていて、SUMMICRON/ズミクロンとはF2.0という、かなり明るいレンズです。LEICAでは、伝統的に明るいレンズが多いのですが、SUMMICRON/ズミクロンは優秀なレンズが多く、SUMMICRON 35mmとか、SUMMICRON 50mmというと、もう、LEICAユーザーなら、だいたい持っているという、定番みたいなレンズです。
で、VARIO/バリオという名前ですが、これはズームレンズの時の名称です。
これが組み合わされて、VARIO SUMMICRON/バリオ・ズミクロンとなるのですが、LEICAの長い歴史の中で、VARIO SUMMICRONと名称が与えられたレンズは、LEICA D-LUX 4 / Panasonic LX-3に搭載されている、このレンズだけです。
持ってみても、レンズがずっしり…コンパクトカメラという感じがしません。
もう、レンズを買っちまったようなもんですね・・・そう思うと、LEICAのレンズは高いので・・・(^^;…けっこう納得しちまうのでした…(^^)

コンパクトデジカメで、ちゃんとしたブラケット撮影ができるのは、LEICA/Panasonicだけ…

今回、いろいろと店頭で見て初めて知ったのですが、1EV刻みでブランケット撮影ができるコンパクトデジタルカメラのメーカー…LEICA / Panasonicだけでした…びっくりしました。
Nikon, Canon, Olympus, Fuji Film … ブランケット撮影ができませんでした。
Richo … 0.5EV刻みしかできませんでした。
SIGMA DP1 …1回撮影して、出力だけ3種類…馬鹿じゃないの…(^^;
本当にびっくりしました。
ブランケット撮影が1EV刻み…本当は2EV刻みがいいのですが・・・理由はHDR撮影です。
HDR撮影は、rawデータ撮影がベストです…というと、コンパクトカメラでHDR撮影がやりやすいカメラって、いまのところLEICA/Panasonicだけで、機種としてはPanasonicが2機種…LX-3とFX-150、そして、LEICA D-LUX 4が1機種だけ(D-LUX 3は連続撮影ができないので、ちゃんとしたブランケット撮影は無理)…ということになります…あはは…希少な機種なのでした。
こりゃ、DSLRでなくてもをHDR撮影をしたいなら、買うしかないわけです…(^^;

なんでLEICAを買ったのか…

LEICAのコンパクトカメラは、今はすべてPanasonic製です。
ですから、いろいろな人がLEICAを買う理由は、「ブランド」と思われているようです。
でも、実際のところは、違うんです。
ハードウェアは同じでも、焼き付けられている情報が…。
たとえば、rawデータ現像をしようとすると、LEICA D-Lux 4はPhase One のCapture One One Version 4.5で現像できますが、同型のように思われているPanasonic LX-3は現像できません。Panasonic LX-3は、Sylkypixで現像できます…。
もう、私にとっては、これだけでLEICAになっちゃうんですよね…Capture One Oneの方が好きだからです…sylkypixなんて使ってられるか…と思うものですから・・・。
Capture One Oneには、LEICA D-Lux 4用の精密なICCプロファイルが組み込まれているので、色も心配がありません。そうした特別な取り扱いの背景には、LEICAがPhase Oneと戦略的パートナーシップを結んでいるためです。
LEICAとしては、Jpeg画像の現像パラメータの違いなんかを、Panasonicとの違いとして説明していますが、私としては、raw現像の違いこそが全てですね。

またまた、大戯け…Panasonicの製造管理は、大丈夫なのか…

さて、購入したら、びっくりしました…電源を入れても、lCDに絵が出なかったんです…(^^;
よく見たら、絞りが開きません…カメラの絞りが開かなきゃ、絵が取れないジャン…(^^;

あまりにも大戯けなトラブルに、びっくりしました。
まあ、LEICAの製品にトラブルは付き物…ドイツ製なら、まあそんなこともあるかと思ってしまう私ですが、この製品はPanasonicの製造…日本製ジャン…。

実は、Panasonicって、私にとってはトラブルの多いメーカーです。
LX-1の時は、色収差が3ピットもあって、メーカーに問い合わせをしたら「当社の実力です」とのことで、プチッと来て、返品してしまいました…つまり、お金を返してもらったわけです。後日談ですが、当時のPanasonicの事情を知る人によると、交換した機械に色収差があったらどうするということになり、返品に応じようということになったそうです・・・うーん、今のPanasonicの社是は「打って出る」ですから、今は昔でしょうか。

でも、今回は収差どころじゃありません…ちっとも動かないジャン…テストして出荷していないんでしょうか…そりゃ、OEM生産とは言えまずいでしょ…(^^;

日本の製造技術…地に落ちましたね、やっぱり…(^^;

交換してもらい、ちゃんと動く製品を手に入れたら、びっくり・・・素晴らしいカメラでした。

論評

D-LUX3の後継機種…とは、言いにくい製品です。
光学系とか、ズーム範囲とか明るさがまったく異なります。
使い勝手というか、操作方法は同じなんですが、印象が全く異なります。
D-LUX3で気になっていた、歪みが感じられず、絵はアキュレイトです。
撮像素子は、ちょっと大きくなっているのですが、それよりも、刷新された光学系の素晴らしさが光ります。
HDR撮影に最近凝っているので、光学系の素晴らしいこのデジカメの良さが、何倍にも感じられます。
このカメラがあれば、出張時に大きなDSLRは、持っていかなくてもいいかな・・・(^^???
コンパクトデジタルで、もういいやと思いDSLRを愛用するようになったのですが、HDRI + このカメラなら、コンパクトでもいいかも・・・復活のコンパクトデジタルカメラです…(^^)
LEICAがM8の系譜につながると宣伝するだけありました。

うーん、ハイパーフォーカルテクニックが使えない…(^^;

LEICAを使用していると、良く使う撮影テクニックに、ハイパーフォーカルテクニックがあります。
ハイパーフォーカルテクニックとは、ハイパーフォーカル距離…この距離を超えるとすべて焦点が合うという距離のことですが、この距離を利用して、フォーカシングをしないで撮影するテクニックです。
ハイパーフォーカルテクニックは、焦点が合う距離が明確である必要があり、その距離をマニュアルで合わせて使用します…ただ、この撮影方法をするためには、カメラやレンズが持っている距離計が正確である必要がありますし、また、無限遠に合わせた状態が一方の端であってほしい…という点もあります。そうでないと、いちいちフォーカシングしないと、ハイパーフォーカル距離がわからないからです。
このように使い方は、正確に距離計が刻まれているLEICAのm型やr型ですと、とても簡単なのですが、困ったことに、このカメラ…距離計は全く役立ちません…まったく合っていないのです。
ですから、ハイパーフォーカル距離を合わせるために、いちいちオートフォーカスを動作させます・・・面倒です…(^^;

撮影サンプル

rawデータ撮影は、Phase One Capture One Version4.5で現像できます。
今のところ、HDR処理ソフトでrawデータは処理できないので、Phase One Capture One Version4.5でTiffに現像してからHDRIに変換します。
私の撮影している写真は、HDRIとして処理しているので、そのままのD-LUX 4の写真であると勘違いしないようにしてください…そうした方が多いようで…(^^;。ダイナミックレンジが4倍ほどに拡大してあります。

この写真、HDRIだから可能な絵で、DSLRでも普通の撮影では不可能です
う、美しいと、この写真を見て、思いました
撮影データ LEICA D-LUX4 HDRI 9〜12マルチショット
rawデータ撮影後 Phase One Capture One Version4ホワイトバランスを適時選択して現像してから処理 2008/10/19撮影
撮影データ LEICA D-LUX4 HDRI 9〜12マルチショット
rawデータ撮影後 Phase One Capture One Version4ホワイトバランスを適時選択して現像してから処理 2008/10/23撮影
撮影データ LEICA D-LUX4 HDRI 3〜12マルチショット
rawデータ撮影後 Phase One Capture One Version4ホワイトバランスを適時選択して現像してから処理 2008/10/23撮影
撮影データ LEICA D-LUX4 HDRI 9マルチショット
rawデータ撮影後 Phase One Capture One Version4ホワイトバランスを適時選択して現像してから処理 2008/10/25撮影
撮影データ LEICA D-LUX4 HDRI 3マルチショット
rawデータ撮影後 Phase One Capture One Version4ホワイトバランスを適時選択して現像してから処理 2009/01/23撮影
撮影データ LEICA D-LUX4 HDRI 3マルチショット
rawデータ撮影後 Phase One Capture One Version4ホワイトバランスを適時選択して現像してから処理
撮影日 2009/03//04
2009
01/10
01/11
01/12
01/13
01/20
01/21
01/23
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