デジカメ日記

自分でも予想しなかった選択

時々気になっていたレンズ交換タイプ

私は、カメラについては、凝っていません・・・全く・・・。飲み屋で、記録用に撮影できれば満足で、あと、出かけた先の景色もきれいに撮れれば、万歳というタイプです。
ただ、ここにちょっとした優先順位の違いがあります。つまり、暗い場所での撮影が第一優先順位、しかも、フラッシュを使うのが、嫌いなんです。
世間一般では、景色が優先、暗いところではフラッシュを使うのではないでしょうか・・・最低限、コンパクト・デジタルは、そんな感じだと思います。
これは、理由からしてわかりやすくて、暗いところはCCDを利用するようなデジタルカメラは、苦手なんですよね、技術的に・・・。ですから、私の希望というのは、はじめから開発側とか、世間一般とずれている点があるのでした。
そんな私でも、気になるものがありました。
それは、フィルム式(銀塩式)のカメラ用レンズを利用できる、1眼レフタイプのカメラでした。つまり、デジタルでない普通のカメラのレンズを使える、大き目のデジタルカメラですね・・・(^^)
初めて開発されたときから、仕様とか見ていたのですが、値段も高いし、でかいし、コンパクトでないと使わないという私の生活習慣からして、縁がないものと思っていましたけど、でも、興味あるものでした。
特に、浜崎あゆみのコンサートを見るために購入した、キャノンの手ブレキャンセル機能をもった双眼鏡の効果とつくりのよさに感心して、そうした技術の応用されているレンズを出していたキャノンに、強く魅力を感じたりもしました。

キャノン BINOCULARS
10*30 IS
手ブレ補正機能内蔵双眼鏡
キャノン EF28-300L IS USM
イメージスタビライザー内蔵
超高倍率ズームレンズ
ニコン AF-S VR Zoom
Nikkor ED70-200mm
手ブレ補正機構内蔵ズームレンズ

私のようなヘボには、手ブレ補正が丁度いいからです。
カタログを見ては、「うーん、キャノンがいいなー」と思っていました。
でも、なんだか、ボディそのものに、まだ問題がある気がして、様子を見ていました。
しかし、キャノン EOS 10Dなどは、2003年には、衝動買いしそうになったこともありました。
この年には、ニコンからも手ブレ補正型レンズが登場しています。私の感覚では、キャノンに一日の長がある気がしましたけど・・・。この辺は、もう、世界でもCanonやNikonに対抗するのは大変かもねーと思いました。
しかし、カメラ本体と組み合わせると、かなり大きいですし、重いです。
そして、もっと気になった点は、撮られている絵の雰囲気が、あんまり私の好みではないんですね。とてもきれいな絵ばかりなのですが、ちょっと私の見たい感じと違うんです。ですから、どうしても・・・という気持ちになりませんでした。
ですから、CCDの大きさの関係で、もともと小さくなりやすいコンパクト型デジタルカメラでいい線いかないものかと、思い続けていたのでした。

コンパクト・デジカメでは、だめか・・・やはり・・・

デジカメメーカーも、手ブレ補正機構には着目したようで、パナソニックや(最近には)ミノルタからもそうした機構の内蔵されたカメラが出てきました。面白いのですが、キャノンやニコンは、「重たい」レンズを制御する技術を開発していたのに対して、後発のパナソニックやミノルタは、軽いCCDを制御することで、手ブレ補正を実現しています。そして、キャノンやニコンは、そうしたタイプの手ブレ補正機能を内蔵したデジカメは出していないのでした・・・(^^;
ちょっと余談でしたが、頑張って使い続けてきたコンパクト・デジカメですが、ラスト・ホープに近かったCONTAX Tvs Digitalのトラブルは、際限なく続き、手元にない時間が多くなってきました。なにしろ、撮影した絵が保存されないというトラブルまで発生しました。そして、その代わりを託した、Konica KD-510Zも、暗いところでの撮影が苦手・・・、慣れてきましたが、色味とか調整が面倒です。
で、何年も思ってきた「やはり、コンパクト・デジタルではダメかも」という、片隅の気持ちが、だんだんと強くなってきました。
折角撮っても、つまらない絵ばかりというのには、飽き飽きしてきたのです。
人生の無駄・・・という気まで、してしまいます。
重たくてでかいカメラを持ち歩くのは、大変・・・でも、いつも持つなら、慣れの問題です。
私をご存知の方ですと、平気で4kgくらいの馬鹿でかいラップトップを持ち歩いて仕事をすることに躊躇しない性格であることを理解されていると思います。必要となったら、重たい/でかいというのは、気にしなくなる性格なのでした。
で、京セラに三世代目のCONTAX Tvs Digitalを持っていき、預けて「どうせ、1〜2ヶ月帰らないんだろうなー」と思ったら、次のものが欲しいと思うようになりました。
これは、2004年2月の話題です

ハイエンド・一体型デジカメ・・・レンズ交換型と根本的な差が・・・あるかな

仕事の合間に、ヨドバシカメラ本店に寄る時間を作れました。
なにか新型ないかなーと、デジカメ売り場に寄りました。
いろいろと新型が登場していました・・・800万画素機が各社から投入予定になっていました。
SONYからは、DSC-F828が登場していました。
この機種であれば、レンズはカルーツァイス バリオゾナーT*、28-200mm、しかも暗いところではレーザーパターン測光によりオートフォーカスをします。もちろん、マニュアル・フォーカスもOK、実に、私の利用用途に合います。
見入ってしまいました。
で、その場で考えていたら、目に入ったタレ・ポスターがありました。

ニコンD70 予約受付中

その値段を見て、驚きました・・・dsc-F828と、そう差がないのです・・・もちろん、レンズを込みに考えれば、ある程度はレンズ交換型のほうが高いのですが、それほど大きな差に思いませんでした・・・。
この日は、空いている時間にはネットワークを見ていました。
主にアメリカのサイトですが、詳しい論評があるので、見ていたのです。
ハイエンドの一体型デジカメは、さすがにコンパクトタイプよりずっともいいですが、画素数が大きくなっていたとしても、やはりレンズ交換型には一歩劣るという印象がありました。いくら一体設計が可能であるとしても、レンズと本体を同時設計できるわけもなく、時間をかけて注意深く作られてきたレンズと本体を組み合わせたものが、一体型を超えているのは、当然な気もしました。
確かに価格差もまだありますけど、どうなんでしょう・・・いつも持ち歩くマンダリアーナ・ダックの鞄を見ながら思いました。

「コンパクトでなければ、この鞄に入らないわけで、ハイエンド一体型でも、レンズ交換型でも、でかいバッグがいるのは必然・・・としたら、画質優先で、代わりに不自由を感受する方が、自分らしい選択だな」

もう、コンパクトでない以上、私にはハイエンド・一体型のデジカメと、レンズ交換型のデジカメには、差が感じられないのでした。
翌日に、本屋さんでニコンD70の特集のものを3冊ほど購入しました。

ニコンにするか、キャノンにするか・・・

以前には、キャノンの手ブレ補正レンズでキャノンが欲しいなーと思っていました。
この段階では、ニコンからもそうしたレンズが出ています。
雑誌記事によると、D70はd100に勝るとも劣らない作りとか・・・。
Jpegのデータを、高速なコンパクト・フラッシュであれば、容量一杯まで、連続して使用して秒あたり3枚の速度で撮影できるとか・・・なかなか、優れものです。
なにしろ、これまでこうした本格的なカメラを買ったことがない私です。
迷ってしまいました・・・で、ネットワークでサンプルを見たり、いろいろな情報を見たり・・・
でも、なんとなく、ピンとこない点もありました。
きれいな、いろいろな写真を見ながら、「しかし、あんまり欲しい感じじゃないところがあるなー」とも感じていたのです。理由は、わかりません。なんか、ピンとこないんですね。
で、お店に行ってみる時間が出来たときに、寄ってみて、体験してみることにしました。
ヨドバシカメラ本店なんかで、手にとって見てみました。
でも、迷うばかりでした。
帰ろうかなーと思い、ヨジバシカメラの人が撮影したサンプルを見ていました。
やはり、迷うばかりでした。

「もう、帰ろう」

と思い、出口の近くに貼ってあったヨドバシカメラの店員が撮影したサンプルに目を奪われました・・・それは、OLMPUS E-1で撮影したものでした。こうしたサンプルですので、そう正確なものではないと思うのですが、私の目には、それは、私が欲しいものに見えたのでした。
で、お店に戻り、手にしてみました。
オートフォーカスは、早いですし、手に良くなじみました。
なんか良さそうでした。

家に帰って、資料を見てみました

自宅に戻り、インターネットでいろいろと資料を見てみました。
オリンパスが、なぜフォーサーズ仕様を開発したのか、デジタル専用に設計されたレンズとは、どのような意味があるのか・・・ロジカルでわかりやすいものでした。
実は、私は以前に、オリンパスの先端技術研究所の人たちと飲んでいて、E-1の話を聴いたことがありました。でも、私はこんな風に話したことがあります。

「専用設計の利点はわかりますけど、ここのところそうしたカメラはやられていないでしょ。ニコンとかキャノンが蓄積を続けているレンズ群とかない状態で、ビジネスとしてどうですかねー、私としては、あんまり欲しくないかなー」

と、実も蓋もない話をしていたのでした。
この話は、客観的で正しいと、今でも思います。
でも、考えてみれば、私にはそれまでの歴史なんて関係ないわけで、実は自由なのでした。
レンズの蓄積/種類の多さですが、フィルムカメラのレンズは、フィルムそのものの3原色に対応した3層に分割された感光層の厚さを考慮して作られています。しかし、カメラ用CCDは同じ層で3原色を受けます。つまり、デジタルカメラは、その問題を解決できる、フィルムと同じずれを持った三原色用CCDを開発しないなら、フォーサーズで考えているような、デジタル専用設計のほうが望ましいわけです。そして、オリンパス以外からも、デジタル専用レンズが登場してきています。つまり、フォーサーズは正しい考え方であると、各社が認めているわけですね。ということは、レンズは、デジタル専用レンズ群から選べばいいわけです。言い換えると、デジタル専用でないレンズは、フィルムでないと真価を発揮できないのですね。

このタイプのカメラはrawデータを収集するものなんだ・・・

アメリカのサイトでは、詳しくE-1を分析していました。
かなりよく分析していて、いくつかの問題点を指摘していました。
その中でも、私が気になった点は、以下のふたつでした。

というものでした。
で、思いました・・・なんだ、あんまり良くないなー・・・と。
で、なにげなしに、このサイトのフォーラムを見たらびっくり・・・もの凄く熱烈に支持している人たちが多かったのでした。驚きました。
ノイズの問題も、ファームをアップデートして、rawデータを使用すると、ほとんど気になりません、そうしたデータがアップされていました・・・それを見ると、他のメーカーよりも優秀なくらいでした。

■rawデータ
カメラの内部形式のデータ
これを処理して、通常のPCで見れる形式であるJpegなどに変換します

で、そんなデータを見ながら、ハッと気付いたのでした・・・
それは、このクラスのカメラは、Jpegのような圧縮フォーマットで利用するのは、おかしいんだ・・・ということにです。いろいろな画像データ処理エンジンがありますが、どれも、高速で低消費電力であることを目的にしています。で、最後の難関が、Jpegなどへの変換です。この際に、画質が大きな影響を受けるからです。
でも、本当に大切なデータであれば、rawデータで処理し保存すべきで、あとでPCでゆっくりと後処理をすれば言い訳です。
その事に、思い至り、レンズ交換型カメラとは、写真を撮るというよりも、レンズから得られる像をrawデータに変換する、トランスデューサーとして理解すべきだと思いました。そして、ニコンD70のような、データ格納速度が速いといっても、Jpegであるなら、意味はないと思いました。rawデータの処理速度が、このタイプのカメラでは大切なのでした。
そうした点では、E-1は、かなりいい性能を持っています。rawデータを含めて、管理できる十分なバッファーメモリーを内蔵しているからです。率直なところ、一見高く感じるその価格も、他のメーカーよりも、安い設定ともいえます・・・。
で、納得しました・・・E-1を選ぼうと・・・
E-1は、私が使用するようなレンズであれば、高性能で、安いです。
手ブレ補正は出来ませんが、それは慣れでしょう・・・ヘボなのが悪いのですから、すこし努力してみるのが、大切なのでしょう。
自分でも予測しなかった選択が、結論となったのでした。

最後は、詳しい人に相談してしまう

でも、素人である私ですから、詳しい人にどのように思うか聞いちゃおうとと思いました。
オテル・ド・ミクニの戸田さんです。
趣味で詳しい人のほうが、気持ちをわかってもらえると思ったのでした。
幸いに、この日に行く予定でしたので、相談しちゃったのでした。

「ありゃ、悪くないですよ。いいまとまりですねー」

なるほどー・・・
で、どのように買うかに関心は移っていったのでした。
続きは、本体/レンズ/マイクロドライブ購入編をご覧くださいませ。


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