徒然酒(つれづれざけ)
2010/04/09

旅行記 パラオへの旅 VolI からの転載です

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No.1765

数杯
ビール
04/09 パラオ1日目

ダイビングサービスは今回も クルーズコントロールです。 朝食は、昨日にコンチネンタル航空のラウンジでもらったおにぎりが2個…このホテルには朝食がありませんので…(^^;

参加者全員が水中写真なので、カメラはこんなにたくさん…ひとり2セット持ってきています…総額1500万円くらいかな…と話していました。

パラオ クルーズコントロールにて
撮影データ Apple iPhone 3GS

ダイビングは、ナイトロックス3本、通常空気1本の、計4本です。

ダイビングに詳しくない方のために説明すると、ナイツロックスとは窒素の量を減らして、酸素の量を増やした、混合気体のことです。水中では、血液中に窒素が高圧のために溶け込む利用が増えます。この状態はサイダーのようなもので、あまり窒素が体内の水分に取り込まれると、圧力が下がった際に、血液中などで気体に戻り、血栓となってしまう原因となります。この状態が、潜水病で、これを防ぐために、ダイバーは、血液中に溶け込む窒素量をシミュレーションするダイブコンピューターを使用して、自分の体の状態を監視し、安全なダイビングを行います。

さらに積極的に潜水時間を長くするためには、呼吸する気体の窒素量を少なくします。少なくなった分を酸素で補うのが、いわゆるナイトロックスです。酸素は、地球上では窒素に次いで次に入手しやすい気体だからです。ただし、体は高酸素状態でもトラブルを発生させます。酸素中毒と呼ばれる症状で、酸素分圧が(一般的には)1.4〜1.6気圧を過ぎると、神経系に発生します。この症状は過激であるため、ナイトロックスを使用するダイビングの場合は、最大潜水深度に対して、厳しい制限を設けます。

私が使用しているダイブ・コンピューターは、このような一般的なナイトロックスのダイビングのためのシミュレーション機能のほかに、CNSO2トレース(酸素有害度トレース)という、0.5気圧以上の酸素分圧になった際の器官損傷度のシミュレーション、窒素が高圧下で発生させるマイクロバブルの生成/ 消滅シミュレーション機能が組み込まれています。マイクロバブルは、窒素の分圧だけではなく、圧力そのものにより挙動が変わるため、マイクロバブルを考慮すると、ナイトロックスを使って安全に長時間ダイビングできる深度は12〜15mとなってしいます。

いつもは、健康のために最も厳しいルールでであるMB-L5というプログラムを使用しているのですが、今回のダイビングでは他の人たちと結果が違いすぎて、一緒に潜りようがないので、他の人たちのコンピュータのロジックと同等な、MB-L0/ZH-L8 ADT(8組織シミュレーションプログラム)というプログラムで潜りました。まあ、世の中一般は、このプログラムよりもちょっと緩いプログラムなので、たまにはいいかなという感じです。 それでも、コンピュータのブログラムは、他のコンピュータよりは良くできているので、水中でごちゃごちゃと、PDIS(中層停止)なんかを指示してきます。

実は、MB-L5のままでも、ルールを守れない場合は、自動的にMB-L0までルールを変更する機能があるので、構わないといえば構わないのですが、他の人と話していて、時間の感覚が理解できないみたいなので、プログラムの設定を変えた次第です。

なにを書いているのかわかんない方は、気にしないでください。ダイビングは、このような知識を必要とする場合がある…とだけご理解戴ければと思います。ちなみに私の使用しているコンピュータは、120mの潜水まで減圧潜水が可能なモデルで、通常のレジャーのみのダイブコンピュータよりも、高度な機能が組み込まれています。

ごちゃごちゃ書きましたが、ナイトロックスを使用すれば、平均深度18mで1時間3本、10mで1時間1本というダイビングを1日で行えます。 このようなダイビングは、仕事で潜水する人以外では、水中写真でないと、とても、しないダイビングですね。

この日のダイビングでは、外洋3本は、グレートウォールを2本、ブルーホールを1本、1時間づつ潜り、湾内はパラダイスを1本、1時間潜りました。つまり、1日の中で4時間は水中にいたということになります。

グレートウォールは、チェックダイブを兼ねていて、ソフトコーラルをのんびりと撮影しました。

実は、1本目の時は、ダイブコンピュータをMB-L5で使用していたので、コンピュータの指示に従って、あまり深く潜りませんでした。そのため、他の人の泡がうっとうしくて、2本目からプログラムをMB-L0に設定しなおしたのでした。

パラオ グレートウォールにて
撮影データ OLYMPUS E-3 + ZUIKO Digital 8mm F3.5 Fisheye
rawデータ撮影後 Capture One5.2でホワイトバランスを適時選択して現像してから処理

ブルーホールは、深いポイントですので3本目に潜ることは、通常のエアの場合は、潜りません。ナイトロックスですので、潜れるのでした。3本目にした理由は簡単で、人がいないからです…(^^)…他の人たちは、ブルーホールに行っても通常エアであれば1本目に潜りますので、時間がずれているため、人と会う確率がとても少ないのでした。

パラオ ブルーホールにて
撮影データ OLYMPUS E-P1 / PEN + M.ZUIKO Digital 17mm F2.8
rawデータ撮影後 Capture One 5.2でホワイトバランスを適時選択して現像してから処理

4本目は、マクロ撮影で1時間ほど潜っていました。

パラオ クルーズ・コントロールにて
これ、全長3mくらいあって、活発に動いていました…ちょっときもい
撮影データ OLYMPUS E-P1 / PEN + M.ZUIKO Digital 14-42mm F3.5-5.6
rawデータ撮影後OLYMPUS Studio 2.3でホワイトバランスを適時選択して現像してから処理

夜は、ホテルの隣にある、その名も「居酒屋」に行きました。 移動が面倒なので、今回の旅行はすべてここで会食となります。

パラオ 居酒屋 にて
ウズラの卵入り卵焼き
かつ丼…凄いボリュームでした
撮影データ OLYMPUS E-P1 / PEN + M.ZUIKO Digital 17mm F2.8
rawデータ撮影後 OLYMPUS Studio 2.3でホワイトバランスを適時選択して現像してから処理

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