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CDトランスポート
(1993年くらいの製品ですけど製造は1996年くらい)



本体とリモコン

MD-10は、水準器と水平バランス調整用つまみが4隅に用意されています。Phillips製スイングアームメカニズムは、水平バランスに敏感である為に、重要な機構です。
MD-10は日本には輸入されませんでした。私は友人のおかげで、KRELLのファクトリーが日本用電源に変更してくれた装置を直接輸入により入手しました。恐らく、友人と私の2台しか、日本用に出荷されたMD-10を持っている人はいないと思います。
KRELLはMD-20までは、レコードプレーヤのようなデザインのCDトランスポートでした。外光を完全に遮る事が出来ない為に、技術的には問題があるのですが、これはCDに対する考え方から来ているもので、dt-10以降は完全に外光を遮るタイプのトランスポートになりました。ただ、このデザインの方が美しいので、人気は旧タイプのトランスポートの方があると思います。
音質的には素晴らしいもので、ささいな問題点を忘れさせてしまいます。
KRELLは世界で始めてCDトランスポートを発売したメーカーであり、トランスポートによる音の違いが始めて認識されるきっかけを作りました。そして、CDトランスポートだけの製品が増えました。もともとKRELLはアナログを重視していたのですが、デジタルでも楽しむ事が出来る音質を実現できるのではという挑戦からデジタル製品を手がけるようになりました。ですから、このタイプのデザインは、同社にとって必然性があったのかもしれません。


KRELL DIGITAL

KRELLはいまでは1社だけですが、デジタル関係の製品をKRELL DIGITALという別会社で製造していた時代がありました。これは、米国のベンチャーキャピタルによる融資を受ける為であったそうで、日本ではあまりぴんとこない話題でした。
この当時は、アンプなどは「KRELL ANALOG」という銘版が入っています。製造会社名はKRELLですが・・・。
現在ではブランドイメージを統一する為に、KRELLという会社だけです。


リアーパネル

写真はMD-20のものですが、MD-10もほぼ同様です。
デジタル出力は、RCAアンバランス、tosリンク、STリンク、Timesync用STリンクが用意されています。ただし、Timesync用出力はオプションです。
TimesyncはDAPがトランスポートのクロックの供給を受けて同期しながら動作するもので、refarence64に装備されています。現在販売されているKRELLのCDプレーヤにも装備されていますが、1体型の場合はそうした同期処理が不要ですので、あくまで外部トランスポート用です。同様な同期方式は、LinnやDENONにみられます。